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ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (4)

  • 事故る人と事故らない人のあいだ『交通事故学』

    人は一生のうち、一度は交通事故に遭遇して負傷するか死亡する可能性があるという。書は、その確率をより小さくするための一助となる。 著者は早稲田大学の教員で、行動特性の観点から交通事故におけるヒューマンエラー分析を行ってきた。その知見を元に、人間心理、車の構造、交通システム、運転環境の視点で、「どうしたら事故を減らせるか」に迫る。人は間違いをするものだが、車が衝突するかしないかは、ドライバー次第であるという主張に身が引き締まる。事故る人と事故らない人のあいだには、運以外のものが沢山あることが分かる。 「人は間違える」という前提で、「物陰から急に飛び出してきた」という証言や、「とっさのことで間に合わなかった」という説明が再検証される。突然、危険が発生したかのように聞こえるが、実はその前に判断材料があるにもかかわらず見落とし、判断せずに進行してしまったため事故に至ったケースがほとんどだという

    事故る人と事故らない人のあいだ『交通事故学』
  • 『醜の歴史』はスゴ本

    「美は文化なり」これは知ってた。さもなくば、美は歴史でもある。あるプロポーションとか、あるハーモニーが「美しい」とされるのは、それぞれの文化でもって定義され、歴史の中で再定義をくりかえす。だから、ボニータは「分かる」が、「小町」を美人とするには抵抗がある。 さらに、同じプロポーションやハーモニーといっても、「どの」プロポーションとハーモニーに着目するかは、文化や時代によって違う。ある世紀に『プロポーションがとれている』と見なされたものが、他の世紀ではそう扱われないことがある。 たとえば、中世の哲学者はゴシックの大聖堂について語っているのに、ルネサンスの理論家は黄金分割に基づいた16世紀の神殿のことを考えているという。ルネサンス人にとっては、大聖堂のプロポーションは蛮族の、文字通り「ゴシック(ゴート族の)」のものに見なされる。黄金比や白銀比は美を再構成する基準として有名だが、どこにその比を見

    『醜の歴史』はスゴ本
    rakusupu
    rakusupu 2011/04/03
    買いたいんだが高すぎてどうも手が出せん/文化の中で我々が美しいと思わされているものはなんなのか、美から切り捨てられたものは何か…すげー気になる本だ…
  • わが子がイジメられてるらしいと思った親が最初にしたこと

    それは記録。 背中が痛いと訴えてくる息子を裸にしたところ、広範囲に内出血跡を見つける。詳細は省くが、殴られたらしい。「すわイジメ」と気負いたつのではなく、ゆっくりと子どもの話を聞く。度を越した悪ふざけなのか、陰湿なやつなのか見きわめがつかないし、子どもの話なので一貫性が見出しにくい。 まず、子どもの話を遮ることなく最後まで聞く。たずねるニュアンスの「訊く」のではなく受け入れるように「聞く」。そいつを逐一記録する。客観的に述べるのは難しいだろう(大人だってそうだ)、だから矛盾点には目をつぶり、ありのまま記録してゆく。ついでに写真も撮っておく。トラブルが大きくなり、収拾がつかなくなってからではなく、(たとえ一面からでもそれを自覚しつつ)子どもからヒアリングを続ける。 次に、「親は味方だ」というメッセージを伝える。独りで抱え込むなという。どうしても言いたくないのであれば、無理に聞くことはない。親

    わが子がイジメられてるらしいと思った親が最初にしたこと
    rakusupu
    rakusupu 2010/11/27
    親が"個人"の範囲でしてあげられること。味方になってあげられること、逃げ道/居場所を作ってあげること…現状、いじめが解決するかは教師の資質依存だからそれに依存しないやり方のほうが確実、今は。
  • 子離れのすすめ「13歳からの心を強くする子育て」

    親の目的は、「わが子を大人にする」に尽きる。 そして、あらゆる子育ては、「そのためにどうする?」を語ったもの。それ以上でも以下でもない。 もし、プラスアルファとか別の「目的」をわが子に見出した場合、無理強いや歪みを引き起こす。どんな時代にも、おかしな親がいる。自分が果たせなかった夢を子どもに押し付けたり、自分の思い通りにわが子を操ろうとしたり(わたしの子ども時代には、『母原病』なる言葉が流行った)。わが子は小学校の高学年。そろそろ難しい年頃にさしかかる前に、予習のつもりで読んでみる。予想通り、厳しい(でも王道の)言葉が並んでいる。 書の真髄はここになる。 赤ちゃんは、肌を離すな 幼児からは、肌を離しても手を離すな 小児からは、手を離しても目を離すな 少年からは、目を離しても心を離すな ← ここ もちろん「少年」に限らず「少女」も同じ。肌をくっつけ存在を知らせ、手を引いて歩き、迷わないよ

    子離れのすすめ「13歳からの心を強くする子育て」
    rakusupu
    rakusupu 2010/09/17
    ふとエリクソンの発達段階を思い出した。乳児期に"基本的信頼"を身につけていると、親が多少わやしてもそう悪くはならんだろうなと。
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