菅義偉首相の不出馬を受け、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)の行方は混沌としている。 そんななか、日米関係を長く担当した元米政府当局者に、立候補が予想される顔ぶれの印象について電話で聞く機会があった。元当局者は「個人的な印象」と断ったうえで、「コウノさんの印象が一番良いかな」と語った。理由は「コウノさんは外相も防衛相もやっていて、経験が豊富だから」だという。 ただ、総裁選への立候補を宣言した岸田文雄元外相も外相経験が長い。「実務経験は甲乙つけがたいのでは」と尋ねると、河野氏は、よりコミュニケーション能力が高いのだという。確かに外相時代、様々な外国要人と電話やSNSを使って活発に交流していた。日韓関係が険悪になるなか、康京和外相(当時)とは、お互いに英語が得意ということもあり、親交を深めていたのは有名な話だ。 一方、河野氏はしばしば、強い発言を好む。19年7月には当時の南官杓駐日韓国大