In-Depth ジャガー・ルクルト レベルソが逆転(復活)した経緯 70年代、ジャガー・ルクルトのイタリア代理店がユニークな反転ウォッチを復活させるのにいかに貢献したか。
超工業的アプローチ!たった5年、全くの独学でひげゼンマイからトゥールビヨンを作った男 衝撃の独立時計師候補が登場した。愛媛県松山市の山下一樹さんだ。いわゆる時計学校卒業生や敏腕職人系じゃない。それどころか時計ブランドにはほぼ無関心な20代の地方の機械設計エンジニア。しかし一度機械式時計に興味を持ったら凄い。わずか5年で置き時計3つに腕時計3つ、最終的にはトゥールビヨンまで作ってしまったのだ。日本の物作りパワーは健在だった! PROFILE 山下 一樹 (やました かずき)/愛媛生まれの28歳。DIY好きの父の影響で物作りが大好きで幼少期から紙や木工工作に親しむ。高校時代に人から貰ったソーラー駆動のクォーツ時計が好きになり、テニス部で活動中も着けっぱなし。愛媛大学機械工学科入学時は、スケルトン機械式時計にも興味を持つが、シチズンのエコドライブを購入。卒業後に地元松山市の機械製作会社に就職。同
時計製造はこの点で楽しいものだ。なぜなら、おびただしい数の用語があり、また、同じことを表す言葉も数多く存在するからだ(フランス語、ドイツ語、英語、その他の言語においても)。私は何度か日本に赴き様々な時計メーカーを訪ねたが、日本の時計製造業において、ある部品に日本語の用語が使われているのか、それとも外来語が使われているのか、あるいはそれらの組み合わせが使われているのかを尋ねようと思ったことはなかった。通常、ある用語の意味は明確に理解されている。例えばヒゲゼンマイと呼んでも、ヘアスプリングと呼んでも、どちらにしても意味は通じる(ドイツ語の時計用語には“ドッペルフィーダーハウス– doppelfederhaus<※編注:二重香箱を指す>”のように、仰々しい表現が見られる)。
3分インタビュー: 「SNSで話題のあの商品はどうやって開発したの?」「なぜこの会社はこんな取り組みを進めているの?」ちょっと気になっていた企業の“なぜ”をコンパクトに紹介します。 サービスや製品に込めた思いや苦労話など、担当者にしか分からない「裏側」を徹底取材。仕事が忙しくて、じっくりと情報を得ることができない人でも読めるよう、できるだけ簡潔にまとめています。テレワーク中の息抜きや移動時間、就寝前に「3分インタビュー」でサクッと情報収集! 記事一覧はこちら カシオ計算機の腕時計といえば「G-SHOCK」や「OCEANUS」などを想像する人が多いと思うが、一部のモデルについてファンから「チープカシオ(またはチプカシ)」と呼ばれていることをご存じだろうか。とはいっても、同社のカタログに「チープカシオ」と書かれた時計はない。SNSを中心に広まった愛称で、「チープ=安い」といった意味が含まれてい
数多くの時計ブランドがこぞって採用 ムーブメントの主要サプライヤー 2000年代以降、多くの時計ブランドがマニュファクチュール化を推進してきた。しかしムーブメントをサプライヤーに依存するブランドが、今も多数派だ。ベーシックな量産型キャリバーのサプライヤーの存在意義は大きく、また近年は複雑機構や高級機を提供する技巧派の新規参入も増えている。機械式時計文化はムーブメント・サプライヤーが支えるのだ。 量産可能なベーシック・キャリバー編 2002年に勃発したETA問題以降、基幹キャリバーのサプライヤーが注目されている。28系や7750系の代替機を供給し、エントリー~ミドルレンジの機械式を高品質に保つ。 ETA問題の行く末を担う実力派サプライヤー 2002年、スウォッチ・グループは、2010年までにETAのエボーシュのグループ外供給を段階的に停止すると発表した。しかしスイス連邦競売政策委員会の裁定で
機械式時計の理論 写真は自作のグランドコンプリケーション 部品加工:(株)日南 Grande Sonnerie Minutes Repeater Tourbillon このHPは機械式時計の理論を出来るだけ解りやすく解説したものです。 目次 第1部 振り子の運動 機械式時計の基本となる振り子の運動を解説します 第2部 テンプの運動 腕時計におけるテンプの運動を解説します 第3部 等時性誤差 振り角に依存する時計の誤差の解説をします 第4部 数値解析 コンピューターによる数値解析の手法について解説します 第5部 数学公式集 三角関数、微積分、ラプラス変換、テイラー展開他の公式集です 脱進機の歴史 John Harrison のH1~H4 完成年も加えています 動作シミュレーション Grasshopper Escapement
世界で最もよく知られ、広く普及しているスイス製自動巻きムーブメントがETA2824-2であるのは、誰もが認めるところだろう。このムーブメントの初代バージョン、ETA2824がリリースされたのは1971年。だが、ボールベアリングローターといったその構造的な特徴は、1948年に発売されたエテルナ1247にまで遡ることができる。 長い歴史があるにもかかわらず、その設計がまだまだ現役であるのも特筆すべき点だ。スウォッチグループによるETAムーブメントの供給停止が差し迫る中、スイスでもアジアでも数多くのライバルメーカーがコピーモデルの生産を開始。ムーブメントの特許が失効していたことから、生産は拡大した。セリタSW200-1、Valanvron VAL-24、シーガルST2130、STP 1-11といったムーブメントは、すべてETA2824-2の設計をベースとしている。 一方、ETAもそれを黙って見て
It's Complicated スモールセコンドはムーブメント版“フォティーナ”か? センターセコンドとともに理解する
某高級時計ブランドの販売最前線に立つ方によると、最近特に以下のような変化があるとのこと。これは私の実感や各種状況とよくリンクする。事実とともに考察をする。 超高級ブランドの従来の顧客(10年程度前を想定)は、基本的に壮年層より上が中心であった。あるいは遺品として譲り受けるパターン。 最近のステンレスのスポーツブレスモデル人気の煽りで若年層にユーザが広がっている。ただし人気モデルに集中している。(対応は面倒くさい) 業界としてユーザの広がりは良いことであるが、同時にメンテナンスの面でクレームを多く抱える事態となっている。 壮年層を中心としたユーザは、長年高級時計を使用していることが多く、無茶な使い方をされている例は少ない。たとえば3気圧防水は日常生活防水であり、事実上非防水に近いので水で洗うなどは考えられない。 一方で、若年層ユーザのなかには高級時計を取り扱い慣れていないため雑な人が割合的に
Interview シチズンの矢島義久執行役員とシチズン・ウォッチ・アメリカのジェフリー・コーエン社長がブランド誕生100周年について語る
近年はムーヴメントを自社で製造するメーカーが増えてきた。しかしこれには莫大な開発コストが掛かるため、特に中小規模の時計メーカーや価格帯の低い機械式時計を扱う時計メーカーでは、外部のムーヴメントメーカーが製造したエボーシュ(半完成状態のムーヴメント)を仕入れているところがいまだ圧倒的に多い。 こうしたエボーシュの供給元として最も有名なのがスウォッチグループに属するETA社だ。 しかし、このETA社がグループ外へのエボーシュ供給量を減少すると発表。これを受けて様々な新興エボーシュメーカーが台頭。その先鞭となったのは、以前よりETA社ムーヴメントの組み立てを請け負っていたセリタ社である。 同社では、オリスの全面サポートを得て、ETA社のムーヴメントで特許の切れたもの再生産。これが、いわゆるジェネリック・ムーヴメントと呼ばれるものだ。同社では3針のキャリバー2892や2824、クロノグラフの775
スイス時計産業がまさしく隆盛を極めていた時代にその主力を担ってきたエタブリスール。エボーシュと呼ばれた半完成ムーブメント、あるいはパーツを購入して、それを自社で仕上げて組み立てることが水平分業的な体質の中で発展してきたスイスの、ごく当たり前の光景だった。こうした旧き良き時代から、1990~2000年代初頭までに自社専用として開発されたムーブメント群が、いわゆる“第1世代の基幹ムーブメント”にあたるだろう。 しかし2010年問題と呼ばれたETAのエボーシュ供給停止宣言に前後して、一気に加速することとなった基幹ムーブメントの各社独自開発。この時代に生み出された自社製ムーブメント群が“第2世代”だ。しかし、そうした第2世代機の熟成改良が極限まで突き詰められた結果として、物足りなくなったスペックを補うためか、基幹ムーブメントの世代交代がここ1~2年で一気に加速しつつある。世代交代を経て誕生した“第
Photo Report グッドウッド・リバイバル 2024で見つけた時計、クルマ、そして古きよき時代が持つ魅力
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く