女性用下着の販売会社「シャルレ」(神戸市)が、幹部社員の「セクハラ行為」を問題視した労働組合の幹部を転勤させるなどしたのは不当労働行為にあたるとして、組合が救済を申し立てていた問題。東京都労働委員会は3月26日、申し立ての一部を認め、組合幹部を元の職場に復帰させることなどを命じた。 ●会社に団体交渉に応じてもらえず 組合は「連合ユニオン東京シャルレユニオン」(執行委員長=鷹尾嘉秀氏)。2016年3月に米国ハワイで行ったセミナーで、シャルレ幹部からセクハラ被害にあったという代理店の女性から相談を受け、この行為を議題として団体交渉を申し入れた。 ところが会社は「義務的団交事項ではない」として協議に応じず、組合は2016年6月にホームページに「セクハラ発覚」「会社隠ぺい」などと掲載した。 このことで名誉を傷つけられたとして、シャルレは組合などに約1000万円の損害賠償を求める訴えを提起(会社の請