今夏に初飛行を行なうといわれている新型航空機「エアバスA350XWB」。エアバス社曰く、この機体は「全く新しい、妥協のない21世紀の設計技術」で製作されたもので、最新の航空力学やシステムを投入した革新的な航空機だという。同社はこの市場分野で最も進んだ航空機になると自負しており、高い経済性を実現し、幅広いマーケットの要望に応えられると自信を覗かせている。さて一体、どんな機体か。 エアバスA350の開発プロジェクトがスタートした当初から「ボーイング787」および「ボーイング777」に対抗する機体として注目されたが、発注数で競合機に及ばず、設計のやり直しを余儀なくされた。その後、何度も試行錯誤を繰り返して、今夏ようやく世に送り出されるというわけだ。 エアバス社の意地の結晶ともいえるエアバスA350は、同社がいうように、数多くの最新技術と工夫がなされており、確かに魅力的な機体となっている。A350