今年のノーベル物理学賞に、世界初の「重力波」の観測を率いたアメリカの研究者3人が選ばれた。新たな天文物理学の幕開けともされる今回の快挙には、多くの日本人も貢献していた。 物理学賞の受賞が決まったのは、2015年9月に世界で初めて重力波を観測したアメリカの重力波観測施設「LIGO」を率いる研究者で、アメリカ国籍のレイナー・ワイス氏、キップ・ソーン氏、バリー・バリッシュ氏の3人。 重力波は、ブラックホールなど重い天体が合体したときなどに発生する「時空のさざ波」で、直接観測されたことで、初期宇宙の様子の解明などにつながると期待されている。 今回の初観測には日本人研究者も貢献していて、受賞決定に喜びの声をあげている。 LIGO・新井宏二上級研究員「自分の装置が検出に直接貢献できたのが、研究者として感無量です」 LIGOで装置開発に携わった和泉究さん「皆さんの努力が何十年も脈々と続いて、最終的に結実