マーケティングの有名なセオリーのひとつに、新しいプロダクトやサービスが生まれてから衰退するまでをモデル化した「プロダクトライフサイクル理論」があります。世の中に出てからしばらくの間ゆるやかに伸びる「導入期」を経て、キャズムを超えて爆発的に伸びる「成長期」を迎え、成熟期を経て衰退期へ至るその一連の流れは、人の一生にも例えられます。 プロダクトライフサイクル理論が教えてくれるのは、ビジネスの成長曲線はその名の通り「曲線」であるということ。初期はゆるやかに伸びていきますが、ある点を境に鋭角的なカーブに差しかかり、そこから爆発的に伸びていく。人と同じく、一度しかないこのタイミングでどこまで到達できるかが、その後に大きな影響を与えます。 ビジネスで重要なのは、この時全リソースを「攻め」に投下できるかどうか。社内のシステムやツールの多くは文字通り「導入期」に一通りの導入を終えるものですが、往々にしてそ