出典:ITpro 2016年 12月 20日 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) オープン化の波の中、オフコンベンダーが収益性の悪化した事業から撤退するのは理解できる。ただ数十年間使い続けてきたユーザーの困惑は大きい。 1993年ころの最盛期には毎年8万台を出荷し、オフコン市場を引っ張ってきたNECも2015年3月に最終モデルを出荷した。オフコン事業が幕引きされた時、ユーザーはどう対応したのか。三つの事例で見ていく。 「オフコンユーザーで集まりたい」の願い届かず 「40年近く当社の基幹業務を支えてくれたNECのオフコンには感謝しかない。ただ、移行パスが示されず、今後に不安を感じているのは事実」。紡績糸を製造・販売する新内外綿(大阪市)で営業戦略室課長兼業務部課長(内部統制・IT)を務める安田修治氏は、複雑な表情を浮かべる。