東日本大震災の津波被災で不通となっているJR常磐線小高から仙台まで直通の相馬(相馬市)―浜吉田(宮城県亘理町)間の復旧について、JR東日本が12月10日に運行を再開させる方向で調整に入ったことが27日、関係者への取材で分かった。28日に正式発表する見通し。JRは11月にも同区間で試運転を始める方針で、線路などに問題がなければ予定通り再開通させる。 相馬地方と仙台圏を結ぶ鉄路の再開により、相馬地方の雇用や就職、進学など選択の幅が広がることが期待される。今月12日には、東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示の解除で小高(南相馬市小高区)―原ノ町(同市原町区)間の運行が再開されており、相馬―浜吉田が再開通する12月10日には小高から仙台までが直通でつながる。 JRは常磐線の相馬駅以北の不通区間22・6キロのうち、県内の相馬―駒ケ嶺(新地町)間の線路を現在地で復旧した。また、駒ケ嶺―新地間から
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