ものづくりの基本となる「測定」について、測定誤差の原因や変位計・測定器の選び方など、幅広く解説します。 公差とは 測定精度とは 公差と測定精度の関係 公差とは 公差とは、ある基準値をもとに、許容される寸法(サイズ)誤差の最大値と最小値の差のことです。 たとえば、長さ40mmの円柱を製造するにあたり、「公差は±0.1mm」と指定された場合、 ±0.1mmまでの誤差を許容範囲として規定されたことになります。 この場合、39.9mm~40.1mmの長さが許容範囲となり、合格品として認められる基準値となります。 公差を指定する理由は、図面上で長さ40mmを指定しても、実際の製品すべてが40mmぴったりに仕上がることがほとんどないためです。どんなに高精度な加工機器を用いても、39.996mm、40.037mmというように、わずかな誤差が生じます。 そのため、製品が規定通りの長さ40mmに加えて、公差