[リヤド 14日 ロイター] サウジアラビアで、「古いミシンから幻と言えるほど希少価値のある『赤色水銀』という物質がとれる」というたちの悪いうわさが広がり、同国の警察が出所を調査している。 14日付のサウジ・ガゼット紙は、古いミシンの横に誇らしげに立ち、買い手を募る人物の写真を掲載。同紙によると、赤色水銀を含んでいると証明できたミシンには、最高で20万リヤル(約500万円)の値で買い手が付くという。 中東では、この実在しない物質が、金の発掘に役立つという俗説があり、核爆弾を作ることができるなどと言われたこともあった。 アルエクティサディア紙は、「中流階級を中心にうわさが広まった。貧困がうわさの広がりに拍車をかけた」と分析している。 内務省の報道官は、ロイターの取材に「時間がかかる可能性もあるが、このうわさを誰が始めたのか調べる必要がある」と述べた。