関西空港の2期島整備の予算要望で、陳情後に記者会見する橋下徹大阪府知事=31日午後、東京・霞が関の財務省 「あまりに唐突だ」「知事は大阪空港が果たしてきた役割をご存じないのだろう」−。 大阪府の橋下徹知事から飛び出した大阪空港の廃止検討発言を受けて、地元自治体には31日、戸惑いと批判の声が広がった。前日の30日には「大阪国際空港周辺都市対策協議会」の平成20年度総会が兵庫県伊丹市内で開かれ、「国が直轄管理・運営する基幹空港としての機能維持」などの運動方針を採択したばかり。「空港存続の前提で話し合ったはずだ…」。 一方で「伊丹存続はそもそもルール違反だった」と発言を歓迎する自治体も。橋下改革は、隣県まで含めた新たな火種を抱えたようだ。 同協議会には、伊丹市や大阪府豊中市など周辺11自治体が参加。空港の活性化策や騒音軽減などを国に求めてきた。30日に採択した20年度の運動方針では、「基幹空港と