○月×日 夕方 長居し過ぎで困ったお客 「おい! いつまで待たせるつもりだ」。ランチタイムに、席が空くのを待っていたお客の1人が怒り出した。スタッフの報告を受けて、駆け付けた店長のA君がなだめようとしたが、お客の怒りは収まらない。そのお客は、店内のテーブル席に座るある男性客に目をやって、こう指摘した。「食べ終わっている客が居座ってるから席が空かないんだ。何とかしてくれよ」。 指摘通り、そのテーブル席のお客は、食事を済ませた後も30分以上だろうか、随分長く、新聞や雑誌を読みながら、席に座っていた。A君は、テーブル席のお客にやんわりと席を空けてもらえるようにお願いした。 「お客様。大変申し訳ありませんが、ランチタイムで店が混み合っておりまして、ご協力いただけないでしょうか……」。ダイレクトに「席を空けてください」とは言わずに、それとなくお願いするのがセオリーだ。相手のプライドを傷つけ