新婚の30代の男性が婚姻届を出したところ、戸籍に「長女」と記されていて、受理されなかった――。島根県出雲市は14日、市内の男性の戸籍に記載ミスが見つかったと発表した。市は「長男」に訂正する許可を法務省に求め、男性に謝罪した。「人生の門出に、大変申し訳ない」(市民課)と平謝りしている。 市民課によると、男性は11日、同市平田支所に婚姻届を提出。市が12日に審査し、誤記が判明した。出生届は合併前の旧平田市が受け、職員が手書きで戸籍に転記した。その際、書き誤ったとみられるという。男性は実際は長男で姉がおり、30年以上、「長女」が2人いる状態になっていた。やはり手書きの住民票の性別欄は「男」だった。 市は男性が生まれた病院の入院記録や母子手帳を法務省に提出し、訂正の許可を求めた。手続きには約1週間かかるという。(玉置太郎)