読み取り機にかざすだけで支払いできる「非接触型」とよばれる電子マネーの保有率が26.7%に達したことが、総務省の通信利用動向調査でわかった。都市部を中心に活用が広がり、4人に1人が保有するまでになった。 非接触型電子マネーは、カードや携帯電話に埋め込んだIC(集積回路)チップから出る微弱な電波を利用し、お金の情報を瞬時にやりとりして決済するのが特徴。代表的なものに切符代わりになる「Suica」や、コンビニなどで使える「nanaco」などがある。細かいお金を扱わなくてもいい利便性が受けて、利用できる場所が急速に増えている。 形態別の保有率は「ICカード」が21.6%で、「携帯電話」(8.7%)を大きく上回った。地方別の保有率は南関東が47.4%でトップ。「Suica」や「PASMO」などを使える公共交通機関の多さが高い保有率につながっているようだ。北関東(25.1%)、近畿(23.1%)