今週のコラムニスト:クォン・ヨンソク 〔1月18日号掲載〕 昨年12月、「リセンス学級会」という企画に「一日先生」として参加した。場所は東京・神田。招かれた先生が生徒である市民と率直かつ深い意見交換を行い、その模様がネット配信されるという試みだ。リセンスとは、これまでの認識や感覚を再検討するという意味で、一方的な講演ではなく双方向性を重視しているという。 師走の忙しい時期にもかかわらず参加を決めたのは、スポンサーを付けず自由な言論を目指すという趣旨に共鳴したことと、ツイッターなどのSNSを通じて、今の韓国で社会現象になるほど人気を集めている、あるポッドキャスト(インターネット放送)に触発されたから。今回はその「番組」を紹介したい。日本でもこの試みを行えば、きっと多くの反響を得られるはずだからだ。 その番組の名は『ナヌン・コムスダ』、略してナコムス。ナヌンは「私」、コムスとは「ずる賢い低俗な