スペインで世界最大のモバイルの祭典が開催された。主役はもちろんスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)だ。新製品が相次ぐ海外勢に比べ、国産勢の存在感は薄い。 スペイン・バルセロナで2月27日から3月1日まで開催された携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2012」。注目の的は、米IDCの調査で2011年の出荷台数が4億7500万台に達し、パソコン(3億5300万台)を上回ったスマートフォンである。 MWCでは、韓国のLG電子や台湾のHTCなどのスマホメーカーが、新製品を相次いで発表。独自性や高性能などを売り物に、スマホ市場をリードする韓国サムスン電子と米アップルの牙城を切り崩そうと意欲満々だった。 高速通信「LTE」関連のパテント保有数が23%と世界でトップというLG電子は、同社のスマホ「オプティマス」シリーズに高速プロセッサーを搭載したLTE対応製品を加え、シェア拡大を