野村不動産は9日、東京・新宿御苑の隣接地に建設中で、平均価格1億3188万円というマンション「プラウド新宿御苑エンパイア」が、即日完売したと発表した。売り出した全35戸が、登録を締め切った5日に成約。不動産不況といわれる中で、いわゆる“億ション”と呼ばれるマンションの販売が好調に推移するのは異例だ。 最多価格帯は9000万円台だが、最高価格2億6980万円の物件もあった。6月中旬に開設したモデルルームには、9月5日の登録締め切りまでに約1000組が来場し、最高倍率は5倍だったという。同社では「新宿御苑を一望できる立地や環境など、物件の希少性が評価された」とみている。 同マンションは、1963年に完成したマンションの老朽化に伴う建て替え。2010年6月に完成する。従来は地上7階地下1階建て総戸数69戸だったが、地上13階地下2階、総戸数93戸のマンションに生まれ変わる。このうち58戸に地