「人は見た目が9割」なんて本がありましたが、本だって見た目は大切です。9割とはいかなくても、8割くらい。小畑健のイラスト、あるいは蒼井優の写真じゃなかったら、「人間失格」や「こころ」を手に取ることはなかった、という学生さんは多いでしょう。タイトルや内容がまったく同じでも、装幀が変われば、本の印象なんて、ガラリと変わってしまうものです。 ということで、お馴染みの本がたとえば、いきなりハーレクインの装幀になったら、どんな内容の本に見えることになるのか、考えてみましょう。 「夢をかなえるゾウ」 ベストセラーの自己啓発本ですが、ハーレクインの表紙にすると、あら不思議、 「ゾウのようにでっぷりと太って頼もしいあなたが、幸せな結婚というあたしの夢をかなえてくれたわ‥‥」 というデブ専向けラブストーリーに見えてきます。 「流星の絆」 これはもうそのままハーレクインのタイトルにおさまっていそうですね。「3