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ブックマーク / totodaisuke.weblogs.jp (3)

  • サブプライム危機の真犯人

    「現在の金融危機を招いたのは、返済能力がない人たちに、金融機関が詐欺まがいの強引な貸し付けを続けたからだ」といった説がまかり通っている(日だけでなく、米国でも)。しかし、金融機関をスケープゴートとする俗説が事実に基づいていないことが、最近発表された論文で明らかになっている。 "Anatomy of a Train Wreck - Causes of the Mortgage Meltdown" (Stan J. Liebowitz, Oct 2008) によれば、2006年以降のデフォルト率はサブプライムかプライムかで大きな変化はなく、むしろ重要な区別は金利が固定金利ローンか、変動金利ローンかである、としている(下記のチャートをご参照)。 確かにデータを見ていると、貸し倒れの推移トレンドは上のサブプライムローンと、下の通常のローンで差はない。むしろ、サブプライムの方は2000年~2002

    サブプライム危機の真犯人
    rikzen
    rikzen 2009/01/26
    そりゃいつの時代も最前線にいるのは金融資本じゃないさ。彼らは収益機会を見つけてそっと背中を押すだけ。枠組みの問題ってのは良い考察だと思う。
  • サブプライム危機の話(1) CDS の誕生

    (サブプライム危機について、ワシントンポスト紙の年末の特集から、ハイライトを抜粋し、解説を交えてお届けします) 話は1987年に遡る。今回のサブプライム危機の震源地になったAIG Financial Products社は、ジャンクボンドで一世を風靡したドレクセル・バーナムのエースだった3名の人間と、グリーンバーグ率いるAIGとの38:62の合弁会社として設立された。 【ドレクセルの「卒業生」は、実は金融界で広く活躍している。金融の先端でイノベーションを生むという顔と、同時にリスクを取ることをおそれず、時には先に走りすぎてしまう、という両面の顔を持つ。】 35歳のハワード・ソシンは金融、30歳のランディー・ラクソンはコンピューターの専門家。この二人に、経済学のPhDを持ち、複雑な金融取引を設計するのが得意だったバリー・ゴールドマンが加わった。彼らはドレクセル時代に金利スワップ取引を編み出し、

    rikzen
    rikzen 2009/01/14
    "金融の世界では、アービトラージの機会はすぐになくなる。それでも収益を確保するためには、次から次へと新しい分野に挑戦し、かつレバレッジを大きくしていかなければならなくなる"
  • 金融市場の効率性

    以前、「金融市場は効率的だから、世の中には『おトク』という商品は存在しない。あるのは、(機能やリスクを付加したり取ったりすると、価格が上がったり下がったりするという)トレードオフだけだ」といった趣旨のことを書いた。それに対して、「金融市場は効率的だなんて、なんて非現実的なことを言うんだ」という反論をいくつか頂いた。この点について、追加で説明したい。 まず、マーケットは短期的には効率的でない(間違っている)ことが多い。ヘッジファンドなどはこの短期の非効率性を突いて、サヤを抜きに行っている。バフェットも、「マーケットが効率的だというファイナンスの学者は、(継続的に勝ち続けるファンドマネージャーもいるという)現実を直視していない」とよく言っている。この点は、理解しているつもりです。 ただ、彼らはいずれも、中長期的には市場は効率的である=来あるべき株価に収斂していく、ということを信じている。ずっ

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