Credit : Credit: Tiefflieger / Wikimedia Commons 日本の夏の風物詩、金魚すくい。 ついノスタルジーに駆られて掬ってしまったりするものの、その後ホームセンターで水槽とにらめっこをしながら大いに悩むことになる。飼育費が馬鹿にならないうえに、週一回の水替え作業はかなり面倒くさい。これが、仮に子どもが遊び半分に掬ったはいいが、責任を押しつけてきた金魚だった場合、もはや愛着のかけらも湧かないだろう。 近くによさそうな小川が流れているじゃないか…と、ついつい金魚たちを自然に還そうとする気持ちもわからなくはない。実際、筆者が住む町の小川には、毎年祭りの季節に限って赤い魚が多く目撃されている。 けれども、金魚たちはそもそも自然の産物ではないので、還る場所はどこにもない。果たして野山に放たれた金魚たちは、想像もつかないぐらいの悪影響をまき散らすことになるので、