子どもからは人気のある人だった 都井はよく子どもに小説の読み聞かせなどを行っていた。 周囲の大人は子供に対して都井とかかわらないように言い含めていたが 生き残った人の中には、都井のことを擁護する人もいるくらいであった。 都井の一家が実質村八分であったことは、周知の事実であったようで 以前組まれた特集においては、都井睦雄も被害者であったのではないかと言う証言もなされた。 都井の遺書 愈愈死するにあたり一筆書置申します、決行するにはしたが、うつべきをうたずうたいでもよいものをうった、時のはずみで、ああ祖母にはすみませぬ、まことにすまぬ、二歳のときからの育ての祖母、祖母は殺してはいけないのだけれど、後に残る不びんを考えてついああした事をおこなった、楽に死ねる様と思ったらあまりみじめなことをした、まことにすみません、涙、涙、ただすまぬ涙がでるばかり、姉さんにもすまぬ、はなはだすみません、ゆるしてく