鳥取県西伯郡大山町の妻木晩田遺跡洞ノ原地区の四隅突出型墳丘墓(復元)。 四隅突出型墳丘墓(よすみとっしゅつがたふんきゅうぼ)は、弥生時代中期後葉から弥生時代終末期ごろに、おもに中国山間部・山陰地方・北陸地方で採用された墓制で、方形墳丘墓の四隅がヒトデのように飛び出した特異な形の墳丘墓である。 概要[編集] 四隅突出型墳丘墓は、1968年に順庵原1号(島根県邑南町)で最初に確認された。北陸地方では1974年に杉谷4号墓(富山県富山市)が確認されたのが最初である。100基余りが知られる。 三次盆地や出雲平野のものが弥生時代中期後葉で、最も古い例である。その後、後期前葉に伯耆・因幡(鳥取県)、後期後葉に出雲(島根県東部)で展開した。北陸にも後期後半以降広まり、越前(福井県東部)・加賀(石川県南部)・越中(富山県)で発見されている。 起源としては、かつては朝鮮半島起源説[1]、方形周溝墓起源説[2