すでに削除されていますが、ニコニコ動画に著作権侵害動画の削除を依頼したら権利者当人であることを要求されたというエントリがありました。YouTube で宇多田ヒカルさんが公開したミュージックビデオが誤って削除されるといった“誤削除”が批判されるといったこともあり、運営側が削除に慎重な姿勢をとる理由はあります。ブックマークのコメントを見ても、仕方ないという意見が散見されます。しかし、本当に仕方のないことでしょうか。 ■プロバイダ責任制限法 通常、プロバイダ責任制限法と呼ばれる法律(「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」)から抜粋します。 (損害賠償責任の制限) 第三条 特定電気通信による情報の流通により他人の権利が侵害されたときは、当該特定電気通信の用に供される特定電気通信設備を用いる特定電気通信役務提供者(以下この項において「関係役務提供者」という。