安倍晋三首相は3日、経団連の採用指針について、「学生の本分である勉強よりも就職活動が早くなるのはおかしいと企業側と話してルールをつくった。しっかりと守っていただきたい」との考えを示した。 東京都立川市内で開かれた自民党の会合で、参加者の大学生の質問に答えた。安倍首相は「雇用がよくなり、企業がよい人…
政府は国内に拠点を置くインターネット接続業者(プロバイダー)に対し、ネット上で漫画や雑誌を無料で読めるようにしている海賊版サイトへの接続を遮断する措置(サイトブロッキング)を実施するよう要請する調整に入った。月内にも犯罪対策閣僚会議を開催し、正式決定する見通し。 三つの海賊版サイトの具体名を挙げ、接続業者に要請する予定。うち2サイトは中国など他国で行政指導や捜査当局の摘発を受けたにもかかわらず、日本国内からアクセスすると閲覧できる状況が続いている。 ただ、接続遮断要請に明快な法的根拠はない。通信の秘密や検閲禁止を定めた憲法21条に抵触するとの指摘を受ける懸念もある。政府は、無料閲覧によって生じている出版社や著作権者の被害を踏まえ、要請を刑法上の「一時的な緊急避難措置」と位置付け、接続業者の理解を求める方針だ。国内の接続業者は既に、児童ポルノ画像を掲載するサイトの接続遮断を実施しており、政府
点字ブロックと普通の床面がモザイク模様のように入り組んでいる万代シテイバスセンター=新潟市で2017年11月(新潟県視覚障害者福祉協会提供) 新潟市中心部にある「万代(ばんだい)シテイバスセンタービル」1階の一部が、点字ブロックと床面のタイルを区別せずに黄色と白色のモザイク模様のようにデザインされ、ツイッター上で問題視する意見が相次いでいる。視覚障害者の7割を占める弱視者はブロックだけでなく色も歩行の助けにしているからだ。専門家は「誰のため、何のための点字ブロックなのか再確認してほしい」と訴える。 ビルはJR新潟駅(新潟市中央区)の北西約700メートルにある。中心部と郊外を結ぶ1日約650便(平日)のバスが発着し、飲食店なども入る8階建ての複合商業施設だ。
民間船員を予備自衛官とし、有事の際に活用する防衛省の計画に対し、全国の船員で作る労組の全日本海員組合が29日、東京都内で記者会見し、「事実上の徴用で断じて許されない」とする声明を発表した。防衛省は「強制はしない」としているが、現場の声を代弁する組合が「見えない圧力がかかる」と批判の声を上げた。 防衛省は、日本の南西地域での有事を想定し九州・沖縄の防衛を強化する「南西シフト」を進める。だが、武器や隊員を危険地域に運ぶ船も操船者も足りない。同省は今年度中にも民間フェリー2隻を選定し、平時はフェリーだが有事の際には防衛省が使う仕組みを作る。今年10月にも民間船の有事運航が可能となる。一方、操船者が足りないため、民間船員21人を海上自衛隊の予備自衛官とする費用を来年度政府予算案に盛り込み、有事で操船させる方針。 この動きに海員組合は今月15日、防衛省に反対を申し入れ、29日の会見に臨んだ。森田保己
日本人が最もウナギを食べる時期を迎えた。かば焼き用のニホンウナギの価格は昨年より安いという。 養殖用の稚魚(シラスウナギ)の漁獲が安定していたためだが、長期的には、稚魚の漁獲量は減少傾向にある。国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定した2014年と比べ、資源量が回復したとは言い難い。 ニホンウナギの減少は、過剰な消費や河川など生息環境の変化が原因とされる。南太平洋から東アジア沿岸にやってくる回遊魚で、ウナギ食を続けていくには、国際協調で資源管理に取り組む必要がある。 ウナギの消費大国である日本は、その先頭に立たなければならない。ところが、国内ではいまだに稚魚の密漁など違法な取引が横行している。ウナギ業界全体の信頼にかかわる問題で、流通経路の透明性確保は、喫緊の課題だ。 稚魚の漁獲には都道府県知事の許可がいる。漁獲者は漁獲量を知事に報告する。水産庁によれば、16年に国内の養殖池に入れられた稚魚は
加計(かけ)学園に国家戦略特区での獣医学部新設を認めたことを巡り、安倍晋三首相は講演で「2校でも3校でも意欲ある所にはどんどん新設を認めていく。速やかに全国展開を目指したい」と述べた。 友人が理事長の加計学園が優遇されたのではないかとの疑問が持たれている中での発言だ。だが、矛盾点が多く、説得力を欠く。 まず、首相の理屈は自ら作った国家戦略特区の仕組みにそぐわない。 特区は本来、地域を限って規制を改革し、効果や課題を検証した上で改革を全国に拡大するものだ。政府が閣議決定した基本方針は「特区の実施状況の評価に基づき、成果を全国に広げる」と定めている。 だが、加計学園の獣医学部は設置すらされていない。首相がいきなり全国展開の方針を打ち出せば、特区の意味はなくなってしまう。首相は特区をドリルで岩盤規制に穴を開ける突破口と呼んでいたはずだ。 しかも政府が決めた特区の事業認定条件から逸脱する恐れがある
5人に1人が軽い「便失禁」を経験したことがあることが、日用品大手のユニ・チャームの調査でわかった。尿失禁は、40代女性の3人に1人が経験しているとされ、メーカー各社も対応商品の開発に力を入れている。しかし、骨盤底筋(括約筋)の緩みからおこる便失禁は経験者の「知られたくない」という気持ちが強いこともあり、社会の認識も低いのが現実だ。【江刺弘子】 調査は今年2月、20~79歳の男女2万人を対象にインターネットを通じて行った。「最近6カ月以内に便もれを経験したか」との問いに、全体の約2割となる3920人が「ある」と回答。成人の5人に1人が、便もれの経験ありとの結果になった。
声優らの養成所の騒音で平穏な生活を送る権利を侵害されたとして、大阪市内のマンション住民ら3人が、同じマンションの養成所の運営に関わる「青二(あおに)プロダクション」(東京都港区)にレッスンの差し止めを求める訴えを大阪地裁に起こした。プロダクション側は1日の第1回口頭弁論で、「レッスン行為はマンションの管理規約に違反していない」と争う姿勢を示した。 養成所は1983年に開校した「青二塾大阪校」(大阪市淀川区)。ホームページなどによると、青二塾は東京校もあり、「青二プロダクション付属俳優養成所」と紹介。声優や俳優を目指す塾生に発声や演技の指導を行い、テレビアニメ「暗殺教室」の主人公や「名探偵コナン」のヒロイン役を演じた実力派声優らを多く輩出している。
集団的自衛権の行使を容認する閣議決定に備えて作成した想定問答を内閣法制局が開示しなかった問題で、総務省の情報公開・個人情報保護審査会が開示すべきだと17日、答申した。法制局は「横畠裕介長官の決裁が得られず没になった(使わなかった)もの」だとして公文書に当たらないと主張していたが、答申を受けて文書を開示した。法制局に対しては、重要な意思決定過程の記録を政府に義務づける公文書管理法の趣旨に反するとの指摘が専門家から出ている。【青島顕】 文書は2014年7月の閣議決定の前に、法制局の担当者が国会審議に備えて作った「従来からの憲法解釈と論理的整合性が取れるのか」などの想定問答だ。ナンバー2の法制局次長が了承したものと了承前の2種類で計23問ある。横畠長官の決裁が得られず不採用となり、紙の文書は廃棄し、電子データも廃棄すべきものとしていたが、パソコンの共有フォルダーに残っていた。
情報公開請求をした人の情報が外に漏れることは、請求をためらわせ、情報公開制度の根幹を揺るがしかねない。昨年、地方議会で政務活動費の資料の請求者名などが議員側に漏れる事例が相次いだ。秋田県では、県警が民事訴訟に関わる資料の情報公開請求を受けた事実を訴訟当事者の県側に伝えていたことが発覚した。このケースの経緯について、まとめた。【高橋昌紀】 2010年11月、弁護士の津谷(つや)裕貴さん(当時55歳)が秋田市内の自宅で依頼人の元夫=殺人罪などで無期懲役が確定=に刺殺された。駆けつけた警察官が、男から拳銃を取り上げた津谷さんを誤って取り押さえている間に事件は起きた。遺族は県警の対応に問題があるとして、秋田県などに損害賠償を請求する民事訴訟を起こした。 遺族側は、津谷さんの妻から110番通報を受けた職員が現場に急行した警察官に情報を十分に伝えなかった可能性があるとみて、県警に通信指令に関する規則を
新潟市立小4年の男子児童が、同級生や40代男性の担任教諭から名前に「菌」をつけて呼ばれるなどし、学校を11月下旬から1週間以上休んでいることが2日、同市教育委員会への取材で分かった。児童は東京電力福島第1原発事故に伴い、福島県から家族と自主避難しているといい、同級生から「菌」づけで呼ばれていたことについて担任に相談していた。市教委は「いじめと避難との因果関係はない」としているが、さらに詳しく調べている。 市教委教職員課によると、児童は11月22日の昼休み、教室で担任から連絡帳を受け取る際、同級生の前で名前に「菌」をつけて呼ばれたという。児童は同級生からも同様に「菌」付けで呼ばれており、5日前の17日に担任に相談したばかりだった。児童は休日を挟み、24日から学校を休んでいるという。
産経新聞社 取材受けて、原告側に謝罪 大津市の住民が市に土地区画整理事業の認可取り消しを求めた行政訴訟を巡り、提訴後の原告側記者会見の録音データや配布資料を、産経新聞の記者が被告の市側に提供していたことが8日、関係者への取材で分かった。産経新聞社は毎日新聞の取材を受けた後、原告側に謝罪した。 訴訟は、市内に競走馬育成施設を造る民間計画の許可の是非を問い、農業用水汚染を懸念して反対する住民らが今月5日に大津地裁に起こした。住民らは提訴後に市内で記者会見し、今後の予定などを説明した。 市によると、市役所で産経新聞の記者と広報課職員が雑談をしている中で訴訟が話題になり、記者側が「(資料は)いりますか?」と持ち掛け、職員が「お願いできるなら」と依頼したとしている。一方、産経新聞社広報部によると、記者は「市の職員に頼まれて渡した」と話しているという。
Q 上司に「ご苦労様」はおかしい?(女性・66歳) 敬語講師の井上明美さん(46)は「『ご苦労様』は、相手の苦労や骨折りをねぎらい感謝する言葉で、目下の人に用います。『様』があるので丁寧にはなっていますが、やはり上司には使わない方がよいでしょう」と話します。感謝を表すならば、素直に「ありがとうございました」の方がよいでしょう。 同じねぎらいの言葉に「お疲れ様」があります。「『お疲れ様』は、本来の意味とは別に、会社の中で相手と会ったときや帰るときのあいさつ用語として定着しています。目上の人に使うこともあるでしょう」と井上さん。ただ、より丁寧にしたいときは、「お疲れ様でございました」と語尾を替えたり、先に帰る場合は「お先に失礼致します」、上司が疲れていそうな時は「お疲れになりませんでしたか」などと言い換えたりした方がよさそ… この記事は有料記事です。 残り200文字(全文565文字)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く