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「詭弁論理学」は論理的に誤りのある議論の仕方を、平易に記述、紹介している本だ。中高生向きの推薦図書にしたいと思う本は少ないのだが、これは正にそういう本だと思う。 ウェブに限らずインターネットでは常に情報を判断して咀嚼する必要があり、子供が正しく情報を吸収できるかは、保護者の心配事の一つであろう。本書は、ある種の言説に騙されないリテラシーが身に付きそうな本になっている。 1. 強弁術と詭弁術 四章で構成されており、第Ⅰ章で強弁術と詭弁術を分類したあとに、第Ⅱ章で強弁術、第Ⅲ章で詭弁術、第Ⅳ章で代表的な論理パズルとパラドックスを紹介している。強弁術が非論理的な無理押しで、詭弁術が論理的な主張の誤りになるそうだ。ただし、両者の区切りは明確ではなく、二分法や相殺法などどちらとも言えない話法もある。 2. 詭弁術の章が軸 強弁術の章は著者の個人的な恨み経験が多く紹介されており、詭弁術の章は一般的な事
少し前にタイムラインで話題になっていたので、『離散数学「数え上げ理論」』を拝読した。数学畑の人らしく丁寧に書かれた説明と、単純ゆえに興味深い問いが並ぶパズル的な本だ。複雑な計算は無いので、紙と鉛筆なども要らないと思う。賢く場合分けを数える方法の本。 構成は、大きく二つに分けてあり、第一部で数え上げ問題を、第二部で数え上げ理論となっている。基礎的な知識を第一部で、理論的な議論を第二部に配置しているようだ。例えば第一部の第5章でフィボナッチ数列が出てきて、その閉じた数を表すビネの公式が、第二部の第7章で差分方程式を使って、第8章では母関数を使って証明される。 良い意味で、第一部と第二部で内容が大きく異なるわけではない。第一部も第二部も、プレゼント交換で自分のプレゼントが当たる確率のような具体的な問題を提示し、それを抽象化していく方法で議論が進んでいく。説明は丁寧で、式の展開は過剰なぐらいだ。た
日本に資本主義のエートスは存在したか -長部日出雄『仏教と資本主義』批判- 本書は、マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(プロ倫)にならって、行基や鈴木正三の思想の中に資本主義の精神が見出される、ということ明らかにするために書かれたのだという。 (帯書きには、「資本主義のルーツは日本にもあった!」となっていて、「精神」Geistが抜けている。しかし、「資本主義」と「資本主義の精神」が全く別のことがらであることはヴェーバーを読まずとも明らかであろう。売らんがためにいいかげんなキャッチコピーを付けてしまう「週刊新潮」路線か...) 『プロ倫』...懐かしい。大学の社会学だったか社会学史だったか宗教社会学だったか、もはや忘れてしまったが、課題文献として読ませられた。当時みなが通ぶって『プロ倫』と言い習わしていたようだが、かなり難解である。大塚久雄先生でさえ難解だとお
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