LionというOSの特徴を一言でいえば「洗練」だ。OSの基本機能レベルでの変更点は、従来ほどインパクトに富むものは見られず、ユーザーインターフェースや操作性に対して重点的に改良が加えられている。 コードネームにネコ科の動物を採用し続けてきたOS Xだが、今回“百獣の王”を冠したあたりに、OSシリーズとして一区切りつけたいかのような考えが見透かせる。今回はLion特集第1弾として、builder的Lionのみどころを紹介してみよう。 ついにPowerPCサポートが終了 Intel製CPUを搭載した、いわゆる「Intel Mac」が発売されたのは2006年1月のこと。以来Appleは、Mac OS X/Darwinネイティブのバイナリフォーマット「Mach-O」が複数プラットフォームのバイナリを収録できることを活用し、PowerPCとIntel両方のバイナリを含むソフトウェア(ユニバーサルアプ