▲ HDBが立ち並ぶ光景。全長10kmの「サザンリッジス(Southern Ridges)」トレイルからの眺望。 SDW(シンガポールデザインウィーク)の取材中、現地デザイナーの厚意で自身の暮らすHDBを案内してもらった。 HDBとは、「Housing & Development Board(住宅開発庁)」の略で、公共の集合住宅の開発や供給を管理する政府機関の名称であり、公共住宅そのものも指す。建国5年目の1960年、シンガポール政府は深刻な住宅不足を解決するためにHDBを設置。強いリーダーシップにより3年後には2万1,000戸、その2年後には5万4,000戸の供給を達成した。現在では、国民の8割以上がHDBに暮らすという。 訪れたのは高層のオフィスビルやホテルが立ち並ぶビジネスエリアに、初の50階建てHDBとして建設された「ピナクル・アット・ダクストン( The Pinnacle@Dux