日本は古書大国と言われている。 最近は古本チェーンやオンライン古書店の登場により、個人経営の古本屋が圧迫されつつあるものの、まだまだ、毎日の通勤・通学路で、ふと通り過ぎた街で、古書店を見かけることは多いだろう。今回は、筆者流の古本屋の楽しみ方についてご紹介したい。 その一、古書街に行く。 町中にぽつん、と佇む古本屋に行くのも楽しいけれど、いくつかの古本屋を“ハシゴ“できるのが古本屋街のなによりの魅力だ。 取り扱っている本も、特化しているジャンルも、本につける値段も、本屋によってすべて異なっているので、ハシゴするなかで自分にぴったりの本屋をみつけることができる。 東京では神保町・本郷・早稲田、大阪では阪急梅田駅のかっぱ横丁、名古屋では鶴舞、京都では今出川や河原町通五条から丸太町にかけてなどが有名である。 大学のある本郷や早稲田は学術書が特に豊富など、街によって置かれている本の傾向も違うので、