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ブックマーク / el.jibun.atmarkit.co.jp (6)

  • イノウーのプログラミングなクリスマス (1):Press Enter■:エンジニアライフ

    ふつーのプログラマです。主に企業内Webシステムの要件定義から保守まで何でもやってる、ふつーのプログラマです。 「イノウーちゃん、ちょっといい?」 斉木係長が声をかけてきたのは、12 月20 日の18 時少し前だった。井上ヨシオ、通称、イノウーは反射的に警戒モードに切り替えながら、表面的には愛想のいい笑顔で応じた。 「はい」 「25 日にさ」斉木係長はなれなれしい声で言った。「クリパあるじゃない?」 クリパという単語をクリスマスパーティと翻訳するのに、数秒を要した。40 過ぎの中間管理職の男性の口から出るとは想像していなかったからだ。 「ソリューション業務部の忘年会を兼ねたクリスマスパーティのことですね」 クリスマスにもかかわらず参加必須、として、今月初めに回覧が回ってきていた。近くのビルのイベントスペースをレンタルして行われる。 「そうそう」何が嬉しいのか、斉木係長はニコニコしながら頷

    イノウーのプログラミングなクリスマス (1):Press Enter■:エンジニアライフ
    rumbaba
    rumbaba 2019/12/25
  • 飛田ショウマの憂鬱 (8):Press Enter■:エンジニアライフ

    ふつーのプログラマです。主に企業内Webシステムの要件定義から保守まで何でもやってる、ふつーのプログラマです。 「それで」カナはグラスを片手に訊いた。「説明はあったの?」 「ある意味ではあった」飛田は短く答えた。 「どういうこと?」 この件をうやむやにするな、と飛田が言った理由の半分は、想定外の作業を強いられることになるメンバーたちのストレスを分散させるためだった。普段は寡黙で余計な言葉を口にしないために誤解されがちだが、飛田はチームメンバーのモチベーションを誰よりも気に掛けているのだ。 以前、飛田は「プロジェクトリーダー研修」という2日間の研修に参加したことがある。会社で指定されている必須研修の一つだ。研修の内容そのものには大して感銘を受けなかったが、休憩時間に他社のエンジニアと交わした短い会話のことは憶えている。そのエンジニアはダイビングを趣味としていて、ダイバーにかかるストレスとプロ

    飛田ショウマの憂鬱 (8):Press Enter■:エンジニアライフ
    rumbaba
    rumbaba 2017/01/13
    "ダイバーがパニックになったりする要因をいくつか学ぶんです(略)命に直結するようなトラブルだけではなく、マスクから少しずつ洩れてくる海水とかといった些細なことでも、積み重なっていくと大きなストレスになる"
  • 鼠と竜のゲーム(1) 家宅捜索:Press Enter■:エンジニアライフ

    ふつーのプログラマです。主に企業内Webシステムの要件定義から保守まで何でもやってる、ふつーのプログラマです。 あなたはもう結末を知っている――T市立図書館システムにまつわる拙速な逮捕劇、そしてクロラ氏が最終的に名誉を回復したいきさつを。だが、あなたは発端――この事件の遠因となった1人の男の不可解な暗躍の理由を知らない。それは、彼が棲息する企業が、企業倫理を軽視し、技術よりも利益を追求した結果によるものだ。ましてその裏話――あるベンチャー企業の生き残りを賭けた物語となれば、なおさら知りようもない。 倉敷タカシにとって、5月25日の朝が普段と異なると考える理由は何ひとつなかった。いつもの平日のように、午前7時ジャストに鳴り響いた目覚まし時計の電子音で目覚めたタカシは、5分ほどまどろんだ後、いさぎよくベッドから起き出した。 手早く洗顔をすませると、玄関先のポストに新聞を取りに行く。もうすぐ6月

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  • Press Enter■

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  • 冷たい方程式(22) 不都合な真実:Press Enter■:エンジニアライフ

    ふつーのプログラマです。主に企業内Webシステムの要件定義から保守まで何でもやってる、ふつーのプログラマです。 12月6日、木曜日、午前10時。 渕上マネージャが、突然、緊急ミーティングを招集した。勤怠管理システムリプレイスプロジェクトに関わる全員が参加を求められた。 「急になんですかね?」会議室に向かう途中、亀井くんが訊いてきた。 「さあねえ」あたしは首を傾げて、隣を歩いていた磯貝課長を見た。「課長、ご存じですか?」 「さあねえ」と課長はあたしと同じ言葉で答えた。「社から何か言われたのかなあ」 そういえば、12月に入ってからというもの、渕上マネージャは離席中のことが多かった。毎日の進捗報告には、きちんと現れるものの、それ以外はほとんど姿を見せていない。理由まで気にしていなかったけど。 「どうせスケジュールが遅れているから、どーのこーのって言うに決まってますよ」亀井くんが軽蔑したように囁

    冷たい方程式(22) 不都合な真実:Press Enter■:エンジニアライフ
  • 冷たい方程式(15) もしプロジェクトマネージャが手当たり次第にマネジメント本を読んだら:Press Enter■:エンジニアライフ

    ふつーのプログラマです。主に企業内Webシステムの要件定義から保守まで何でもやってる、ふつーのプログラマです。 次の朝、出社したあたしは、自分の席の後ろに、昨日まではなかった物体を発見して少し驚いた。 「なんじゃこりゃ?」 それは新品のホワイトボードだった。幅120センチぐらいでキャスター付き。会議室などに置いてあるようなやつだ。なぜかマーカーやイレーザーは付いていない。 「ねえ、これは何?」 ムツミさんに聞いてみたが、首を傾げるだけだった。 「昨日の夕方、サオリさんが研修に行っている間に、搬入されてきたんです」 「ふーん、誰が注文したんだろ」 「渕上さんですよ」亀井くんが答えた。「受領印を押していましたから」 渕上マネージャは、いつもどおり8時59分に出社してきた。あたしが真新しいホワイトボードのことを聞こうと思ったとき、渕上マネージャに機先を制された。 「今日から、タスク管理をより厳密

    冷たい方程式(15) もしプロジェクトマネージャが手当たり次第にマネジメント本を読んだら:Press Enter■:エンジニアライフ
    rumbaba
    rumbaba 2012/04/23
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