タグ

ブックマーク / nikubeta.hatenablog.com (3)

  • イスラム世界と西洋中世における自然哲学観の違い グラント『中世における科学の基礎づけ』 - オシテオサレテ

    中世における科学の基礎づけ 作者: エドワード・グラント,小林剛出版社/メーカー: 知泉書館発売日: 2007/01/25メディア: 単行 クリック: 9回この商品を含むブログ (2件) を見る E・グラント『中世における科学の基礎づけ その宗教的、制度的、知的背景』小林剛訳、知泉書館、2007年、277–301ページ。 イスラム世界では1500年にいたるまで高い水準で精密科学と医学を発達させることができたのに、その後に西洋が初期近代に経験した科学革命を起こすことはできませんでした。逆に西洋世界は精密科学や医学や医学の水準ではイスラム世界にはるかに劣っていたのに、科学革命を経験しました。なぜでしょう?この問いにたいして著者は、イスラム世界が自然哲学抜きの精密科学と医学を促進したのにたいして、西洋は精密科学と医学の水準はたとえ低くとも自然哲学において高い水準に到達したことが、科学革命の有無

    イスラム世界と西洋中世における自然哲学観の違い グラント『中世における科学の基礎づけ』 - オシテオサレテ
    ruru27
    ruru27 2013/05/16
    キリスト教とイスラム教の伝播速度の違い
  • 観察の出現 Pomata, "Observation Rising" - オシテオサレテ

    Histories of Scientific Observation 作者: Lorraine Daston,Elizabeth Lunbeck出版社/メーカー: Univ of Chicago Pr発売日: 2011/02/01メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログを見る Gianna Pomata, "Observation Rising: Birth of an Epistemic Genre, 1500–1650," in Histories of Scientific Observation, ed. Lorraine Daston and Elizabeth Lunbeck (Chicago: University of Chicago Press, 2011), 45–80. 科学史の領域で強い関心を寄せられてきた実験ではなく観察に着

    観察の出現 Pomata, "Observation Rising" - オシテオサレテ
    ruru27
    ruru27 2013/03/16
  • ルソーにおける化学と起源論的思考 - オシテオサレテ

    思想史の面白さを体現する優れた論考を読みました。機械論、生成、化合(混合)というこのブログでも繰り返しとりあげてきた問題を通じて、ジャン=ジャック・ルソーの哲学の核心に迫ろうとするものです。 淵田仁「『化学』を巡るフィロゾーフたちの戦い:ルソーを中心として」『「百科全書」・啓蒙研究論集』1, 2012年、169–186頁。 http://researchmap.jp/?action=cv_download_main&upload_id=25506 啓蒙期の哲学の目標とは、あらゆる領域についての一元論的な理論を立ち上げることでした。この目標を自然哲学の領域で達成するための有力なツールとみなされていたのが機械論哲学です。機械論哲学とは「自然の現象や物質的実体の作用を機械論的な諸原理(すなわち、自然的物体を構成する諸部分の運動、重さ、形象、配列、配置、大きさ、あるいは小ささ)によって説明する哲学

    ルソーにおける化学と起源論的思考 - オシテオサレテ
    ruru27
    ruru27 2013/03/06
    理論と観察の往復運動から「事物の真の原理」に近づくこと
  • 1