日本の平凡社と、中国の生活・読書・新知三聯書店が共同制作した「魯迅の言葉」。右側の深紅が日本版、白が中国版。小口(断面)にもそれぞれの色を吹き付けている 「世界で最も美しい本」コンクールで、日本と中国の出版社が共同制作した「魯迅の言葉」(平凡社)が銀メダルに選ばれた。主催するドイツのエディトリアルデザイン財団が25日、発表した。 32カ国の575点から、「金の活字賞」1冊、金賞1冊、銀賞2冊などが決まった。日本からの入賞は5年ぶり。今年はコンクール半世紀の節目の年で、3月15日にドイツのライプチヒで祝賀会と授賞式が行われる。 「魯迅の言葉」(中国語タイトルは「魯迅箴言〈しんげん〉」)は、魯迅生誕130年にあたる2011年に出版された。魯迅の言葉130を、右ページに中国語、左ページに日本語訳で配した。日本版は深紅、中国版は白という双子の本だった。 「日中の交流は盛んになったが、政治的には事あ