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ブックマーク / xtech.nikkei.com (213)

  • プライベートクラウドの憂鬱

    タイトルからして、いい話が始まるとは思えない。ただ、多くの情報システムがプライベートクラウドを目指す今、この課題は見過ごせない。日経コンピュータ2010年3月31日号の特集記事「仮想化レボリューション」を書き終えてそう思った。記事では、仮想化技術の導入からプライベートクラウドへの道筋を探った。 はじめにお断りしておくが、筆者は「プライベートクラウドは“クラウド”なのか」といった議論に大して興味がない。社内のサーバーやストレージ、ネットワークなどをプール化しておけば、利用者にサービスとして自在に分け与えられる。プライベートクラウドとはこうしたコンピュータの使い方を指す。そんなおおらかな理解で読んでほしい。 利用者に使ってもらえるか 筆者が考える課題は二つある。一つは、プライベートクラウドを作ったとして利用者に使ってもらえるかということ。これはプライベートクラウドの利用料金にかかわる。 プライ

    プライベートクラウドの憂鬱
  • データセンター/SaaSの上位を海外3強が独占、国内勢ではPCAが健闘

    日経マーケット・アクセスは2009年12月、企業情報システム担当者を対象とするアンケート調査を実施した。国内の主なIT関連製品/サービス・ベンダーへの満足度を聞いたところ、「データセンター・サービス(ASP、SaaSを含む)」分野の価格について、米GoogleGoogle App Engine、Google Apps)が満足率(算出方法は下の「■調査概要」参照)36.8%を得て首位となった。前回2009年6月調査でセールスフォース・ドットコム(SF.com)に明け渡した首位を奪還した(図1)。 性能・機能については、米Amazon.com(Amazon Web Services)が満足率18.5%で米Google(18.2%)と僅差で首位(図2)、サポートではSF.com(17.7%)が首位になり(図3)、海外のSaaSの3強が3項目の満足率トップを分けた。 国内勢で健闘したのは、会計ソ

    データセンター/SaaSの上位を海外3強が独占、国内勢ではPCAが健闘
    rx7
    rx7 2010/04/07
  • 総合人気ランキング 上位150社を一挙公開

    4位以下を見ても、大手企業や著名企業が並んでいる。4位がNTTコミュニケーションズで、ヤフー(5位)、日IBM(6位)が続く。 クラウドコンピューティング分野で存在感を高めているグーグルは、7位に付けた。これに次いで8位になったのが、野村総合研究所(NRI)である。9位がマイクロソフトで、ソフトウエアメーカーとしてはトップの評価を受けた。10位は日立製作所である。 上位30社の顔ぶれを見ると、「売り上げ規模が大きい」「知名度が高い」「親会社が大手企業」のいずれかに該当する企業がほとんどだ。ハードウエア/ソフトウエアメーカー、システムインテグレータ、ITコンサルティング会社、ネットビジネス企業といった事業内容による人気の偏りは見られない。 ただし、NTTデータや富士通NTTコミュニケーションズなど総合ランキング上位企業は、自社の仕事内容を正確に伝えるため、採用活動に工夫を凝らしている。

    総合人気ランキング 上位150社を一挙公開
  • プライベート・クラウドは良くないアイデア

    プライベート・クラウドは良くないアイデア 米ガートナー ITサービス担当リサーチ・バイスプレジデント ベン・プリング氏 「様々なベンダーがプライベート・クラウド、すなわち社内に構築されたクラウド・コンピューティング環境のソリューションを発表している。だが、あまりに複雑でうんざりしている」---。米ガートナーでITサービスとアウトソーシングのコンサルティングを担当するベン・プリング氏はこう語る。プリング氏に真意を聞いた。(聞き手は、中田 敦=日経コンピュータ) 企業にとってクラウド・コンピューティングのメリットは何か。 自動車を購入するか、リースするかに例えると分かりやすい。米国では私もそうだが、自動車をリースする消費者がとても多い。10年間同じ車を使い続けるならリースするよりも購入した方が安いが、リースなら3年ごとに新しい車を利用できる。消費者がリースを選ぶのは費用面で有利だからではなく、

    プライベート・クラウドは良くないアイデア
  • 産業革命とクラウド

    先日、知り合いから「10万年の世界経済史」(グレゴリー・クラーク著、久保恵美子訳)という書籍を薦められた。同書にある産業革命後の紡績工場に関する考察が、今のクラウドコンピューティングを巡る状況を彷彿とさせるのだという。その内容を少し紹介したい。 同じ機械を使っていても生産性に差 筆者はこれまでずっと、「ガンジー」の伝記などの影響もあり、産業革命以後の綿織物産業について、以下のように考えていた。機械化された英国の紡績工場が生み出す綿織物は圧倒的に安価だった。それが、手工業が中心だったインドの綿織物産業を壊滅に追い込んだ──と。 「10万年の世界経済史」によれば、歴史はそう単純では無かったのだという。実は19世紀後半には、インドの綿織物産業も機械化されていた。当時でも工業機械の輸出は今日のように行われていたそうだ。紡績機などはそう高価でもなかったため、綿織物生産の機械化は英国に限らず世界中で可

    産業革命とクラウド
  • 評価を高める仕事術(1)「ダメ評価」につながる11のネガティブ特性

    仕事をする上で,誰もが他人を何らかの形で評価する。同時に,誰もが他人から何らかの形で評価される。人は「自分が行う他人に対する評価」と「他人が行う自分に対する評価」という2種類の評価の中で,仕事をしていることになる。 筆者は「企業の課長」「教育コンサルタント」という2つの立場で活動している。企業の課長としては,部下を評価する立場にある。人事考課上は,部下以外を正式に評価する権限は持たない。 だからといって,筆者が評価しているのは自分の部下に限らない。自分と一緒に仕事をする上司や同僚,他部門の人間,さらに社外の人たちについても「能力があるか」「仕事の意欲は高いか」「信用できるか」などと評価している。 自分が責任を持つ仕事を確実に成功させるためには,こうした評価を考えて仕事を進める必要がある。筆者に限らず,誰もが仕事をしていく上で,一緒に仕事をする人を必ず評価しているはずだ。当然,同じ理由で自分

    評価を高める仕事術(1)「ダメ評価」につながる11のネガティブ特性
  • 「クラウドは何が違うのか」有力8社に聞く

    オールジャパン競争力強化実行委員会とは 情報システムの有力ユーザー企業18社のCIO(最高情報責任者)およびCIO経験者で構成する組織。IT(情報技術)ベンダーに対して、CIOの率直な疑問を「CIO公開質問状」として発信する活動を展開。CIO側の疑問の理解と、ITベンダー側の改善努力を促し、IT活用を通じた日企業の国際競争力向上につなげることを目指す。 事務局は、月刊ビジネス誌『日経情報ストラテジー』編集部と、東京コンサルティング代表の石堂一成氏が共同で務める。それぞれ、CIOが参画する中立的な勉強会である「日経情報ストラテジー CIO倶楽部」と「CIOネットワーク・ジャパン」を主宰している。この2つのコミュニティーに所属するCIOを中心とする18社で委員会を構成する。 メンバー企業名(50音順): 旭化成、オムロン、オリックス、カシオ計算機、サントリーホールディングス、JFEスチール、

    「クラウドは何が違うのか」有力8社に聞く
  • クラウドAmazon EC2/S3のすべて

    米アマゾンが提供するHaaS/IaaS型サービスである「Amazon EC2」と「Amazon S3」の解説書。EC2はサーバー・リソースを,3Sはストレージ・リソースを従量制課金で提供する。主な内容は,EC2/S3の概要,システム基盤として利用するメリット,EC2/S3を使ったシステム設計のポイント,テスト/保守/運用のポイント,基的な使い方,実践的な使い方などである。基的な仕組みから実用的なノウハウまで網羅されており,EC2/S3に興味がある人,実際に利用しようと考えている人は手元に置いておいて損はない。

    クラウドAmazon EC2/S3のすべて
    rx7
    rx7 2010/03/02
  • 時間貸しのWAN高速化

    クラウドサービスやデータセンターを利用すると、企業ネットワークはLAN中心だったものからWANを前提としたものに変わる。ところがWANを使うと、ネットワークの遅延が増大し、システムの応答性能も大幅に低下する。日経NETWORK2010年3月号(2月28日発行)の特集「クラウド時代のネット遅延解消法」では、この影響を低減するための数々の方策を紹介している。 特集の取材の中で興味深い話を聞いた。WAN高速化装置ベンダーである米リバーベッドテクノロジーがユーザー企業と協力して、米アマゾン・ウェブ・サービシズのクラウドサービスであるAmazon EC2との通信を高速化する実験を行っているというのだ。このユーザー企業は、誰もが知っている大手の飲料メーカーや製薬メーカーである。 WAN高速化装置とはネットワーク機器の一つで、WANでつないだ各拠点に設置し装置間の通信を高速化する。データキャッシュやTC

    時間貸しのWAN高速化
  • 「ニフティクラウド」が目指す規模の経済

    仮想サーバー1台を1時間12.6円からの従量課金で貸し出す「ニフティクラウド」が2010年2月から始まった。同事業の責任者であるニフティ執行役員IT統括部長の林一司氏は「今は従来のサービスが“主”で、ニフティクラウドはその余剰インフラを貸し出す“従”という位置付けだが、将来的には主従を逆転させたい」と語る。ニフティクラウドの提供によってデータセンターに規模の経済を働かせて、全社の運用コストも下げるという同社の狙いを解説する。 消費者(コンシューマー)向けサービスが中心のニフティが、どうしてインフラ・サービスである「ニフティクラウド」を開始したのですか? 当社は元々、文字通り山のようにサーバーを運用していて、ご多分に漏れずサーバー稼働率が均一化しないとか、サーバー台数が増えすぎるといった問題を抱えていました。このままサービスを増やすごとにサーバー台数を増やしていくのも辛いので、2006年ぐ

    「ニフティクラウド」が目指す規模の経済
  • 中古クラウド、あります

    ITproが米Amazon Web Servicesのクラウド・サービス「Amazon EC2」を使い始めてから1年半。当時ベータ版だったEC2は、正式サービスになり、データセンターの数が増え、米国東海岸だけでなく西海岸のデータセンターも選べるようになった。 これまで運用を担当してきて気がついたことがある。データセンターによってCPUの新しさが違うのだ。 データセンターによるCPUの違いを確認できるのは、起動するセンターをユーザーが選べるからだ。仮想マシンを時間貸しするサービスであるEC2は、米国東海岸に4センター、同西海岸に2センター、欧州に2センターの計8センターを抱える。それぞれのセンターの場所は同時障害の恐れが少なくなるよう、物理的に離れている。 ユーザーはこれらのセンターを、冗長化などの目的で明示的に指定できる。起動後にCPUを確認するコマンド(Linuxならcat /proc/

    中古クラウド、あります
  • 止めるのは難しい、クラウドの非対称性を認識せよ

    止めるのは難しい、クラウドの非対称性を認識せよ 米アクセンチュア テクノロジーラボ チーフサイエンティスト キショア・スワミナサン氏 「クラウドコンピューティングは利用するのは簡単だが、利用を止めるのは難しい。この点を考えているだろうか」。米アクセンチュアの研究機関であるテクノロジーラボでチーフサイエンティストを務めるキショア・スワミナサン氏は、システム部門にこう疑問を投げかける。米国の最新事例を挙げながら、「クラウドの活用は複雑になっている」と同氏は分析する。(聞き手は、木村 岳史=日経コンピュータ編集長) 2009年から10年にかけての企業システムの分野のトレンドをどうみているか。 2009年はクラウドコンピューティングが浸透したのは間違いありません。10年はクラウドコンピューティングを利用する企業を取り巻く状況が、より複雑化するとみています。すでにいくつか問題が起こり始めている。 企

    止めるのは難しい、クラウドの非対称性を認識せよ
  • 新しいことをしよう

    皆さんは「Hadoop」をご存じでしょうか。Googleの大規模分散処理技術を模したオープンソースソフトウエアで、安価なPCサーバーを連ねて数テラ~数ペタバイトのデータを解析できます。既に米国では、米Visaや米JPMorgan Chaseのような大手金融機関もHadoopを大規模に利用し始めています。2009年11月には日にも「Hadoopユーザー会」が発足しました。 記者は2009年11月16日に開催された「Hadoop Conference Japan 2009」で、「データセンター視点で考えてみるHadoop」という簡単なスピーチをさせてもらいました。その内容が意外に好評だったので、欄でスピーチを「誌面再現」してみたいと思います。なお、同イベントの他の発表については、記者が執筆した記事をご覧ください(関連記事:分散処理ソフト「Hadoop」のユーザー会が日で発足、企業の導入が

    新しいことをしよう
  • 米ベンチャー、プライベートクラウド向けアプライアンスを日本で発売

    ITベンチャーのモーフ・ラブズ(Morphlabs)は2010年1月29日、プライベートクラウド(企業内クラウド)環境を構築するためのアプライアンス製品「mCloud」を2月1日に発売すると発表した。mCloudの特徴は、「Amazon EC2」と共通のAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を備えていること。mCloudを動かすハードウエアは日IBM製である。ネオジャパンやブロードバンドタワー、CSKシステムズが同製品を自社に導入することを明らかにしている。 モーフ・ラブズは米国とフィリピンに開発拠点を置く。日にも子会社を設立する予定。同社は2008年から、Ruby on RailsJavaなどのアプリケーション実行環境をサービスとして提供するPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)「Morph App Space」を提供している。同サービスはインフラ

    米ベンチャー、プライベートクラウド向けアプライアンスを日本で発売
  • Amazon EC2互換である意味

    皆さんは「Eucalyptus(ユーカリプタス)」をご存じだろうか。米Amazon Web Servicesが提供するクラウド・コンピューティング・サービス「Amazon EC2」と同じAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)で仮想マシンが管理できるインフラ環境を構築するオープンソースソフトウエアだ。社内に「Amazon EC2互換環境」があると何がうれしいのか。ユーザーの声を元に考えてみたい。 まず、Eucalyptusでいう「Amazon EC2と同じAPI」の意味を説明しよう。Amazon EC2では、仮想マシンの作成や起動、仮想ディスクイメージの作成といった管理タスクをコントロールするAPIを外部に公開している(Amazon EC2のAPIリスト)。外部の開発者はこのAPIを利用すると、Amazon EC2の仮想マシンを管理するツールを開発できる。 ストレージサー

    Amazon EC2互換である意味
  • 2010年に優先する技術課題は「仮想化」「クラウド」、「BI」は5位

    米Gartnerは米国時間2010年1月19日、世界の企業における2010年の技術課題とIT予算に関する調査結果を発表した。それによると、企業が重視する技術の優先順位に変化が生じているという。 41カ国にわたる27業界の企業でCIOを務める1586人を対象にアンケートを実施したところ、2010年における技術的課題として、1位に「仮想化」、2位に「クラウド・コンピューティング」、3位に「Web 2.0」が挙げられた。過去5年間トップだった「ビジネス・インテリジェンス(BI)」は5位に転落した。 景気が回復の兆しを見せ始めるとともに、企業はコスト削減から生産性向上に焦点を移しつつある。これを実現する手段として、仮想化やクラウド・コンピューティングをベースにしたコラボレーション機能やソーシャル・メディア技術の導入が進んでいる。これに伴い、CIOはIT部門を、従来の単なる社内リソースを管理する立場

    2010年に優先する技術課題は「仮想化」「クラウド」、「BI」は5位
  • SaaSを勝手導入、クラウドで生じる新たなサイロ化

    この前、ある事情でSaaSの商用サービスを調べた。3時間ほどネットで調べただけだったが、たちまち150種類ほどのサービスが見つかった。もちろん玉石混交だが、実数はいったいいくつあるのだろうか。それなのに大手企業の情報システム部門の人と話をすると、「SaaSなんてほとんど知らない」との答えが帰ってくる。「これって、どういうこと」と考えていたら、以前会った米国のアナリストが「米国で大問題になりつつある」と言っていた話を思い出した。 米国で問題になりつつあるのは、ITガバナンスに関するものだ。米国企業では、利用部門がSaaSを勝手に導入してしまうことが、情報システム部門を悩ましているのだという。情報セキュリティ上で危うい事態だし、各利用部門が独自の判断でサービスを選定するものだから、SFAひとつとっても部門ごとに異なるサービスを導入していたりする。なんとかして情報システム部門がそうした動きを統制

    SaaSを勝手導入、クラウドで生じる新たなサイロ化
  • 第80回 出そろった11種類のクラウドサービス

    Forrester Research, Inc. ジェームズ・スタッテン プリンシパル・アナリスト クラウドコンピューティングを語る上で最も難しいのは、真の姿を定義することだ。どのようなカテゴリーのサービスが存在し、ビジネスモデルは何で、企業にとってどのようなメリットがあるのだろうか。 フォレスターはクラウドコンピューティングを、「標準化されたIT能力(サービス、ソフトウエア、インフラストラクチャ)を、インターネット技術を使って、従量課金制、セルフサービス方式で利用者に提供するもの」と定義する。従量課金制とは、利用者がサービスを利用する上で長期契約を結ぶ必要がないことを意味する。セルフサービスとは、利用者は自動化されたツールを使うだけでサービスを始められ、人を介したり、電話窓口に連絡したり、サービスチケットを買ったりする必要がないことを指す。 米国立標準技術研究所(NIST)はクラウドサー

    第80回 出そろった11種類のクラウドサービス
  • ソフトウエアRAIDとハードウエアRAIDの違いは?

    RAID(レイド)(redundant array of independent disks)とは,複数のハードディスクをまとめて1台のハードディスクとして管理する技術です。ユーザーやアプリケーションからは,RAIDで構成された複数のディスクが1台のハードディスクに見えます。 複数のハードディスクにデータを分散して記録することで,ディスクの読み書きを高速化したり,信頼性を向上させたりします。ディスクへの記録方式としては,RAID-0,RAID-1,RAID-5といったいくつかの方式があり,システムに必要な高速性や信頼性のレベル(冗長性),および容量を考慮して選択します。 図2 ソフトウエアRAIDとハードウエアRAID ソフトウエアRAIDでは,OSなどのソフトウエアが複数のディスクを制御する。ハードウエアがディスクを制御するハードウエアRAIDには,コンピュータに装着するRAIDコントロ

    ソフトウエアRAIDとハードウエアRAIDの違いは?
    rx7
    rx7 2010/01/16
  • 2010年に押さえておきたいクラウドのエッセンス

    2009年は、米Salesforce.comや米Google、米Amazon.comといった先駆者に続き、米Microsoftや国内ITベンダーがこぞってクラウド・コンピューティング事業に参入した年でした。基盤技術セキュリティ、プライベート・クラウドといった技術や用語の定義は、未だ発展途上。2010年に起こるクラウドの動向を読み解く際に必携の知識をおさらいします。 エッセンス:業界への影響度を肝に銘じる 最初に押さえておくべきクラウドのエッセンスは、その「影響度」にある。単なるマーケティング・タームに留まらない点を肝に銘じたうえで、自身の担当領域に応じて個々の要素技術をかみ砕いて理解する必要がある。 そこでまず読んでおきたいのが、企業事例、国内外の動向、“規模の経済”の威力、およびIT部門への影響などを横断的に分析した「基幹系を捨てる日 ~エンタープライズ・クラウドの幕開け」。2009年

    2010年に押さえておきたいクラウドのエッセンス