ブックマーク / honz.jp (5)

  • 『サルたちの狂宴』 - HONZ

    IT企業やシリコンバレーの世界を描いたは数多くあります。イノベーションを起こした企業の サクセスストーリーや仕事術について書いたなどが主流ですが、同じシリコンバレーを舞台にしていても書はかなり異色です。著者のアントニオ・ガルシア・マルティネスは物理学の博士課程を中断し、ウォール街のトレーディングデスクで働いていましたが、2008年の金融危機を目の当たりにして「アメリカ経済の終焉がきても生き残る」と感じたシリコンバレーへやってきます。そこで中堅スタートアップの社員、スタートアップ創業者、Facebookの社員という三つの仕事を通して奮闘した約5年の体験を、痛烈な皮肉と暴露、そして、ユーモア満載で語りつくしたのが書です。人がラジオのインタビューで「このは心地よく優しくはないが、それはシリコンバレーが心地よく優しい場所ではないからだ」と述べていて、なかなか挑戦的です。 書は2016

    『サルたちの狂宴』 - HONZ
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    ry1200s 2018/06/29
  • 『宇宙ビジネスの衝撃 21世紀の黄金をめぐる新時代のゴールドラッシュ』 - HONZ

    「これからは宇宙ビジネスの時代だ」と言うと、大抵の人は何のことだか分からず困惑するようだ。日では下町企業のロケット打ち上げが感動物語として映画になってしまうくらいなので、宇宙ビジネスと言われても余り実感が湧かないのかも知れない。 そもそも、普通の人が宇宙空間をどこまで正確に理解しているかも怪しいので、まずこの点の整理からしておきたい。 宇宙ビジネスの対象となる空間は、大きく「深宇宙」「静止軌道」「低軌道」の3つに分けられる。「深宇宙」というのは、月、小惑星、火星などの遠い宇宙のことで、宇宙基地としての月開発、小惑星の資源開発、火星への有人宇宙飛行など、これからの開拓が期待されるエリアである。 「静止軌道」は赤道上36,000キロの軌道のことであり、1980年代から1990年代にかけて各国が気象衛星、通信衛星、放送衛星、測位衛星などを打ち上げて、既に2000年以前から商業化している。人工衛

    『宇宙ビジネスの衝撃 21世紀の黄金をめぐる新時代のゴールドラッシュ』 - HONZ
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    ry1200s 2018/06/02
  • 『進化の教科書 第1巻 進化の歴史』 進化入門の決定版 - HONZ

    ハーバード大学やプリンストン大学をはじめ、全米200以上の大学で採用さている教科書『Evolution: Making Sense of Life』の邦訳3分冊の第1巻である。「教科書」といっても、書は議論の余地のない事実が淡々と積み上げられた退屈なものではない。原著者は『ウイルス・プラネット』等で知られる大人気サイエンスライターのカール・ジンマーと『動物たちの武器』のモンタナ大学教授ダグラス・J・エムレンであることからも分かるように、科学読み物としての楽しさを保ちながら、確かな知識を与えてくれる内容となっているのだ。またAmazon.comでは『Evolution』の価格は12,000円以上と高価だが、この第1巻はフルカラーの図を多く含みながら、1,680円(税別)だというのだから買うしかない。さらに、邦訳者の1人には、『化石の生物学者』の著者であり『ネアンデルタール人は私たちと交配し

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    ry1200s 2016/12/13
  • 『「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜』最近、再び増殖中 - HONZ

    「ディストピア」とはユートピアの反対語。理想郷じゃない場所のことだ。「日スゴイ」ならユートピアなんじゃないの?と思いながら読みはじめると、戦時下に行われたプロパガンダによって洗脳された日人の姿に戦慄させられる。言葉の力は強大だ、プラスに働いてもマイナスでも。 書には昭和初期から終戦までに出版された、当時の「日スゴイ」の中から「日主義」「礼儀」「勤労」など、現代にも通ずる日礼讃キーワードごとに、膨大なを吟味していく。こんなことが大真面目に語られていたかと驚くばかりである。 そもそも「日スゴイ」のネタの原型はどこにあるのか。探っていくと見つかったのは週刊新潮の版元、新潮社が出していた月刊総合雑誌「日の出」であったのだ。 満州事変を契機とする日の国際連盟脱退を受けた「日の出」1933年10月号には「世界に輝く日の偉さはこゝだ」という特別付録が付いていた。地球上に全く孤立無援

    『「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜』最近、再び増殖中 - HONZ
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    ry1200s 2016/08/06
    テレビはいよいよ残念な感じになってきたな
  • 近代合理主義を育んだイギリス人が、世襲の君主制を支持しつづけるのはなぜか?『ふしぎなイギリス』著者インタビュー  - HONZ

    Q:ウィリアム王子とキャサリン妃の第二子誕生に、保守党が予想外に善戦した総選挙と、このところイギリス関連のニュースが日テレビや紙面を賑わせていますね。その最中にタイミングを図ったかのように『ふしぎなイギリス』が刊行されました。用意周到に刊行時期を狙っていたかのように見えますが…。実際のところはどうなのでしょうか? 笠原:いえ、たまたまです。今から3年前になりますが、2012年春に2度目のロンドン赴任から帰国した後、特派員生活の集大成の意味を込めて、出版の準備を始めました。その際、イギリスから持ち帰ったや資料を読んで情報を整理するのに1年、原稿を書き上げるのに2年はかかるだろうと漠然と考えていました。ほぼそのスケジュールに沿った訳ですが、なんのことはない、最後は「締め切り」に間に合わせて仕上げたというだけです。 Q:どうしてこのを書こうと思ったのですか。 笠原:動機は2つあります。ま

    近代合理主義を育んだイギリス人が、世襲の君主制を支持しつづけるのはなぜか?『ふしぎなイギリス』著者インタビュー  - HONZ
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    ry1200s 2015/06/12
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