1993年に産声を上げたJリーグは、今年で30周年を迎えた。日本サッカー界が誇るレジェンドの一人、福田正博(56歳)はアマチュアからプロ化への転換期だった激動の時代にキャリアをスタートさせている。屈指のストライカーとして名を馳せた福田だが、その道のりを辿ると知られざる葛藤や苦難があった。ACL決勝を前に、古巣・浦和への思いも赤裸々に語った。【全4回の1回目/#2、#3、#4へ】 “ミスター・レッズ”“大将”などの愛称で親しまれ、数えきれないほど豪快なゴールを決めてきた。解説者に転身してからは、歯に衣着せぬコメントでサッカー界を盛り上げている。 そんな福田正博だが、実際は大胆な印象とは真逆のパーソナリティなのだという。 「よく誤解されるんだけど、俺はどっちかというと、堅実で、繊細な性格なんだよ。例えば、就職先を決めるときだってさ……」 憧れのラモスがいた読売クラブ もともと福田は少年時代、読