2月18日、緊張高まるウクライナ東部のドンバスの自称「ドネツク人民共和国」及び「ルガンスク人民共和国」(以下、「両共和国」)から、一般住民のロシアへの退避が始まった。ウクライナ軍が「共和国」領域に総攻撃をしかける見込みであるためであるという。確かに、ミンスク合意に基づく停戦をモニタリングしているOSCEの停戦監視ミッションによれば、16日夜以降、ミンスク合意違反となる砲撃の数が数倍に急増している。 これを受けて、19日には、「ドネツク人民共和国」トップのプシリンが、予備役を含む兵の徴集を宣言した。「武器を持つことができるすべての男性に呼びかける。自らの家族、子供、女性、母親を守るために立ち上がれ。我々は、ドンバスと全てのロシア住民を守る。」と呼びかけたのだ。また、ロシア側もこれに呼応するかのように、ベラルーシでの合同軍事演習に参加していたロシア軍の撤兵が延期された。一体紛争地帯にこれから何