データを活用したマーケティングの精度を上げる手法の一つとして、機械学習に注目が集まっています。しかし、その成功例はまだ多くはありません。マーケティングにおける機械学習活用のコツとは、どのようなものなのでしょうか。博報堂DYグループにて、機械学習によるクライアント事業への貢献に取り組んでいるメンバーたちに、機械学習を活用する難しさと可能性について語ってもらいました。 アクセス解析と機械学習の違いとは ──機械学習を活用した取り組みの概要を聞かせてください。 土井 クライアントは教育系企業で、ウェブサイトからの資料請求や申し込みなどのコンバージョン数が年々減少しているという課題をお持ちでした。その課題解決の施策を打ち出すために活用したのが機械学習です。 オウンドサイトを閲覧してくれた人にリターゲティング広告を配信してコンバージョンに導く、というのがこれまでの広告施策での最も効率的な手法でした。