日興コーディアルの上場廃止議論は株主無視ではないか (松崎 隆司=フリーライター) 東京証券取引所は3月12日、日興コーディアルグループが上場廃止基準に抵触しないとの見解を明らかにした。 証券取引等監視委員会が昨年12月18日、日興コーディアルグループに対して、傘下の投資会社が決算上の数字の取り扱いについて不適切な処理を行い、収益を187億円水増ししたと指摘(ニュースリリース)。日興コーディアルグループは、2005年3月期と2006年3月期の有価証券報告書を訂正すると発表した。これを受けて東証は、日興コーディアルグループを監理ポストに割り当て、上場廃止基準に抵触するかどうかを審査していた。 西室泰三・東証社長は3月12日の記者会見で「最終的にはこれまでの上場廃止事例、監理ポスト割当て解除の事例などを参考にしながら、日興コーディアルグループの事案につきまして、市場から退出を強制するに