高校歴史教科書の知識をベースに、西洋史・東洋史と日本史を結びつけ、複雑に入り組む20世紀の歴史を同時的に描く。人種主義やジェノサイドなど、人類共通の問題群を主軸に据え、各国の視点からではなく、世界史上の出来事のトランスナショナルな関係性を重視するグローバル・ヒストリーの視点から、世界現代史の再構築を試みる。大人が学び直すための世界現代史入門として最適。 [ここがポイント] ◎ 高校歴史教科書をもとに、20世紀の世界史をグローバルヒストリーの視点で読み解く。 ◎ 歴史教育の高大連携、新科目「歴史総合」を見据えた世界現代史を捉える。 ◎ 高校生や大学生だけでなく、薄くなりがちな20世紀の知識定着を図るのに最適な1冊。 はじめに プロローグ 20世紀前夜の世界 第1章 人種主義と民族主義の拡大――1900年代 1 人種主義の拡大 2 アジア民族主義の拡大 3 民族主義の抑圧構造 第2章 革命と戦
高校の世界史教科書から読み直すグローバル・ヒストリー 紀元前から現代まで、ネットワークから読み解く通史。 高校世界史Bの教科書にある内容をもとに、地域や文化をつなぐネットワークを俯瞰したグローバル・ヒストリーの通史。日本史、西洋史、東洋史の枠組みを突破し、世界史が結びあう歴史を学ぶ。地図や図版を多数種録、大人が学び直すための世界史入門。 [ここがポイント] ◎ 世界史の高等学校教科書をもとにネットワークのつながりから読み解く通史。 ◎ 歴史教育の高大連携、新設科目「歴史総合」をも見据え世界史を捉える。 ◎ 現役の学生だけでなく、大人が読み直す世界史の入門書としても最適。 はじめに プロローグ ネットワークの黎明 第1章 ユーラシア・ネットワークの形成——前1千年紀〜後2世紀 1 草原とオアシス 2 古代の東アジア——南海交易と冊封体制 3 海の道の形成 第2章 民族大移動の時代——3〜6世
◆書斎の窓の「自著を語る」コーナーにて,著者が本書を紹介しています。 →記事を読む 古代ギリシアにおけるデモクラシーの誕生以来の政治思想の流れを平易に説明したテキスト。政治的人文主義や共和主義といった,近年活発に議論されている考え方を盛り込み,グローバル・ヒストリーの時代にふさわしい新しい政治思想史を構想する。 はじめに 政治思想史とは何か 第1章 古代ギリシアの政治思想 第2章 ローマの政治思想 第3章 中世ヨーロッパの政治思想 第4章 ルネサンスと宗教改革 第5章 17世紀イングランドの政治思想 第6章 18世紀の政治思想 第7章 米仏二つの革命 第8章 19世紀の政治思想 結 章 20世紀の政治思想
医学や科学が現代よりも発達していなかったころ、人々は未知の感染症をどのようにとらえたか。感染症はいかにして広がり、そしてその困難の中、人はどのように希望を見出していったのか。『万葉集』に残る天然痘の挽歌、『源氏物語』に描かれるマラリア、『方丈記』養和の飢饉、『徒然草』などが描く流言蜚語、江戸時代の三密回避「疱瘡遠慮」、夏目漱石と腸チフスほか。約1300年間の記録をたどり感染症の地平を見わたす書き下ろし論集。 感染症で繋げる日本文学の歴史 ロバート キャンベル 『万葉集』と天平の天然痘大流行 品田悦一 平安時代物語・日記文学と感染症 虚構による「神業」の昇華 岡田貴憲 『方丈記』「養和の飢饉」に見る疫病と祈り 木下華子 神々の胸ぐらを掴んで 感染症と荒ぶる禅僧のイメージ ディディエ・ダヴァン 流言蜚語と古典文学 鬼・髪切虫・大地震 川平敏文 中世の文芸と感染症 海
本書は、ジャーナリストとしてのカール・マルクス(1818-83年)が執筆した代表作、待望の新訳です。書名にあるルイ・ボナパルト(1808-73年)は、よく知られているとおり、ナポレオン1世の甥にあたります。1836年に武装蜂起を起こしたものの失敗して国外追放処分を受けたルイは、4年後にもクーデタを試みて失敗、終身禁固の刑を宣告されました。6年後の1846年に脱獄してイギリスに亡命しましたが、そこに勃発したのがヨーロッパ全土を巻き込む1848年の革命でした。 急遽フランスに帰国したルイは、同年9月には憲法制定議会の議員に選出され、貧困層のあいだに根強く残るナポレオン崇拝を利用して、12月には大統領選挙で勝利します。そうして、3年後の1851年12月2日にはクーデタを起こし、反対派の議員を逮捕して議会を解散、国民投票で圧倒的な支持を得ると、ついに翌1852年12月には皇帝に即位し、ナポレオン3
諧謔性に富んだ反射神経、自負心の誇示、侮蔑への鮮やかな反撃……。一筋縄ではいかぬ誇り高き人々の不退転の反俗・反逆の精神を切れ味鋭い機智に乗せて演じきった舞台、それが『世説新語』の世界である。内乱、戦争、めまぐるしい王朝交替。暗く険悪な乱世を生き抜く魂は、悲哀、憂鬱を乗り越え、豪放洒脱な生き様は究極の言語表現を生み出した。(講談社学術文庫) 乱世に花咲いた嘲弄と逆襲 機智とは抗いつつ生きる者の武器である。後漢末(2世紀末)から東晋末(5世紀初め)。豪放洒脱な竹林の七賢が登場し、「清談」が大流行した時代。当意即妙、鋭い舌鋒……。命がけの言語表現に酔う。諧謔性に富んだ反射神経、自負心の誇示、侮蔑への鮮やかな反撃……。一筋縄ではいかぬ誇り高き人々の不退転の反俗・反逆の精神を切れ味鋭い機智に乗せて演じきった舞台、それが『世説新語』の世界である。内乱、戦争、めまぐるしい王朝交替。暗く険悪な乱世を生き抜
明日が分からない不安の日々、多くの人が飢えていた。 だからこそ、誰もが「娯楽」を必要とした――。 1945年8月、大都市のほとんどが焦土と化していた。 映画、演劇、音楽、出版、スポーツなど、文化の担い手たちは、 どう再起し、娯楽産業をいかに復興させていったか? 12月31日まで、著名人たちの闘いを克明に描く! 黒澤明、木下恵介、長谷川一夫、原節子、杉村春子、古関裕而、双葉山、美空ひばり――「不安な時代」の挑戦者たちの物語。 〈目次〉 序章 それぞれの一九四五年八月十五日 第一章 八月 動き出す人びと 第二章 九月 幕が開く劇場、封印される映画、新しい歌声 第三章 十月 檜舞台の役者たち 第四章 十一月 禁止された芝居、広がった土俵、放たれたホームラン 第五章 十二月 『櫻の園』に集う新劇人
江戸時代の大坂と言えば「天下の台所」、つまりは町人の都というイメージが強いだろう。司馬遼太郎は、幕府直轄の武士はわずか二百人と述べている。しかし、江戸時代のはじめからおわりまで、一貫して大坂は「武士の町」だったのだ! 大坂に武士はほんとうは何人いたのか? 武士たちはどうやって大坂の生活を楽しんでいたのか? 大坂城はどんな構造だったのか? 奉行所では何が行われていたのか? 大塩平八郎はなぜ決起したのか? なぜ「大坂は町人の町」という言説が生まれたのか? 「武鑑」や、大坂町奉行所の絵図面、代官たちの日記、幕府にのこされた数々の文書など、数多くの史料を駆使して、大坂という町で、いかに武士が生き、歴史を動かしていたのかに光をあてる快心作。
エンジニアたちの「大東亜」 戦時下において「技術」に希望を託し、合理的な統治と動員体制を築こうとした革新官僚と技術者たちがいた。帝国日本にとって「技術」とは何だったのか。「大東亜」建設の実相に、新たな視角から迫る力作。 アジア・太平洋戦争期、帝国日本の戦時動員のため「技術」という言葉が広範に使用されていた。それは単に科学技術だけではなく、社会全体の統治にもかかわるイデオロギーであった。狂信的な言説が吹き荒れたと思われる時代は、実は科学的・技術的な言説が力を持った時代でもあったのだ。本書では、革新官僚と技術者たちの動向を中心に、満州と中国における巨大建設プロジェクトを詳細に分析しつつ、戦後までをも貫く「技術」言説を思想史的に描き出す。新たな視角から帝国日本の核心に迫る、急逝した気鋭のアメリカ人研究者の遺作となった画期的研究。 *** 訳者略歴と担当章 三原芳秋(みはら よしあき)1974年生
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く