愛媛県は12日、電子入札システムに欠陥があり、事前公表していない最低制限価格が入札前に業者にわかる状態になっていたと発表した。 システムの設計ミスとみられるという。 県土木管理課によると、9日にあった宇和島市の河川改良工事の指名競争入札で、参加6業者のうち1業者が最低制限価格と同額で入札。担当者が業者に聞き取りを実施して判明した。入札参加業者に送られる通知書をパソコンに保存してから開封すると、同価格が見られるようになっていたという。 不具合は解消済みというが、県は通知書を送付した指名競争入札105件を中止。工事価格の積算をやり直した上で再開する。 電子入札システムはNECが開発し、2007年4月に本格導入。入札の手続きすべてがパソコン上で行える仕組みで、昨年度は3006件が実施された。最低制限価格と同額で応札されたのは開始直後から9日までで12件あり、県は不自然な点があれば、業者から事情を