世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が、日本外国特派員協会(東京)で7日にあった元2世信者の女性の記者会見について、事前に会見の中止を求めるファクスを協会に送っていたことが判明した。女性は会見中に要求の内容を伝えられたが「見てくれた方は分かってくれる」と話し、会見を続けた。 会見を開いたのは、小川さゆりさん(活動名)。両親が旧統一教会の現役信者で、多額の献金による家計圧迫や宗教行為への強制参加といった2世の苦悩について実情を訴え続けている。 協会や会見内容によると、ファクスは7日の午前と午後に計2通受信した。1通目は英語で書かれ、小川さんの両親の署名があった。2通目は日本語で、教団の顧問弁護士名だった。内容はいずれも「(小川さんは)精神に異常があり、真実に基づかない話をする恐れがあるので、会見を中止するように」という趣旨だった。