広島県福山市の造船関連メーカー「常石鉄工」は、津波に襲われた際に海面に浮かび、最大300人が避難できる鋼鉄製シェルターを開発した。南海トラフ巨大地震への備えを進める太平洋沿岸の自治体や病院などの需要を見込んでいる。 シェルターは台形箱型で、標準サイズは長さ20メートル、幅7・5メートル、高さ3メートル。重さは約100トン。サイズは設置場所に合わせて変更可能で、食料や防災用品の備蓄もできる。受注生産で価格は数千万円と想定している。 浮桟橋に発想を得て、昨年2月から広島大の陸田秀実准教授(流体力学)と共同研究を進めた。船舶の基準にならって強度を確保し、津波の衝撃力を緩和するため壁面は斜めに設計、水に浮きやすいよう底部は双胴型にした。係留チェーンで地面に固定し、津波で遠方に流されるのを防ぐ。 入り口をハッチ構造にすることで、車いすやベッドでも乗り込めるようにした。関連記事2分で津波第一波が…全員
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く