誰もが需給ギャップが大きいことを認めていても 日本政府は財政支出を拡大しないし、 どう考えてもデフレでも 日本銀行は積極的に金融緩和をしない。 なぜそんなことになっているのだろうか? 財政赤字が増えるとハイパーインフレが起こるとか、 無担保コール翌日物が0%に張り付いたら もう有効な金融緩和はできないと言った説もあるが、 それはせいぜいブログのトラフィックを増やすためのネタだろう。 私なりに考えたのは以下の二つの理由だ。 1.関係者の利害の一致 普通の国では政府は人気取りのために財政支出を拡大しようとし、 中央銀行がそれに抵抗して物価を安定させようとすることで バランスが維持される。 しかし、昔から言われていることだが日本では財務省の権限が強すぎ、 財政赤字を減らすことで彼らが予算配分の自由度を上げて 権限を拡大したいという思惑が働く。 財政赤字の削減はインフレには抑制的なので 中銀との利