ブックマーク / minamii.hatenablog.com (16)

  • 本棚に本が増える理由 - 話半分で聞いてください

    2016 - 02 - 25 棚にが増える理由 わたしの部屋には、がたくさんあります。大体がここ2、3年で集めたもので、ざっと数えて500冊はありそうです。ある人にとっては、それほどでもない数かもしれませんが、まあ割と多いです。 (「わたし」と平仮名で書くと、ちょっといつもと文体が変わってしまいますが、とりあえず、このままいってみましょう。) 棚には、読んだことがあると同じくらい、まだちゃんと読んだことのないが並んでいます。普通、棚には既に読み終わったが並ぶようですが、わたしの棚の半分は、未読の棚になっています。 こうしていれば、いつも棚が新しい知へと誘ってくれます。いつも次に知りたいことがあるって、とても幸せな気分になれるので、お勧めです。 というかまあ、を読む以外にも色々とやることがあるので、そんな量をしっかりと中まで、読みこなせないからでもあるんですけれども。

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    s06216to 2016/02/26
  • ギャンブル、馬券、酒、鰻。今年出会えて良かった本 - 話半分で聞いてください

    出かける際、いつも鞄には必ず2、3冊を入れている。屋やamazonでは、月10〜20冊、多い月は30冊程度買っている。お陰で鞄の中のみならず、台所の棚、テーブルの下、ベッドの脇など家の中のありとあらゆる所にが転がっているという話は置いといて、たまには読んだの話をしたいと思う。 神はダイスを遊ばない (新潮文庫) 作者: 森巣博 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/11 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 3回 この商品を含むブログ (8件) を見る まずは、作家でギャンブラーである森巣博の「神はダイスを遊ばない」。海外でギャンブル生活を送る主人公のヒロシが、狂ったようにギャンブルにのめり込んでいく様子を描いた話で、ノンフィクションとフィクションの間を取ったような作品。 ゲームの前ではヒロシがいつも真剣勝負なのが良い。私もゲームをやるので共感を持った。まあ主人公は

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    s06216to 2015/12/26
    「呑めば、都」読んでみよう。
  • なんというか、始まってしまったものは、もう止められなかったのだ。 - 話半分で聞いてください

    人は何のために学び、何のために生きるのだろうか。 先日、知人が私に「勉強をするなら、仕事のためになることをしないと無駄に思えて焦ってしまう。休みの日は友達や誰かに会わないと辛くて仕方が無い。だから正反対の貴方が羨ましいし、凄いと思う」と言ってくれた。 けれども、私だって、仕事に関係する勉強もするし、休みの日友達に会うことも一応時々くらいはある。ウナギだとかショパンだとか趣味の勉強には、当に、それは他人が驚くくらいに夢中になるけれど、だからといってそれのせいで実生活に支障をきたすこともない。私はかなり、知について、社会に対して、自らの孤独について、ナンパな接し方をしていると思う。 私なんかより、基礎研究の研究者や芸術家ほど、ずっと孤独で、真摯に知や社会というものに向き合っている人はいないと思うし、追いつけやしない。当に彼らには頭が上がらない。だからウナギやショパンのことを好きなのかもしれ

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    s06216to 2015/12/06
  • 私を疾走させるガパオライス - 話半分で聞いてください

    学生の頃からエスニック料理を定期的にべに行っている。お店は原宿の「チャオバンブー」と飯田橋の「ティーヌン」がお気に入り。屋台の雰囲気が再現されていていい。たまに、リゾートホテルのような洒落た雰囲気の店があるが、ああいうのはなんか違うというか、緊張しちゃうんだよな。テーブルが不安定で、椅子には背もたれがない位の環境でいい。 席へ案内されたら、とりあえずシンハービールを注文してから後の事を考える。友達や同僚と長く居座るなら、ヤムウンセンだとか前菜とおかず系を幾つかチョイスするのだが、1人の時は潔く主を1品だけ頼むことにしている。パッタイにラクサにチキンライス、メニューを見ると毎度目移りしてしまうけれど、結局いつも挽肉を炒めてご飯にのせた、ガパオライスを選んでいる気がする。 ひと口べると、弾力のあるスパイシーな挽肉と脂を纏ったご飯の味に、ああこれこれ…と妙な懐かしさを覚える。1/3くらい

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    s06216to 2015/11/16
  • 映画が苦手だった - 話半分で聞いてください

    映画が苦手だった。 映画を誰かと見るのも苦手だった。 これまで見たことのある映画といえば、「タイタニック」「グリーンマイル」「ターミネーター」など代表的な作品で、しかもたまたま金曜ロードショーでやっているからとの理由で見た程度。合計しても30作、多めに見積もっても40作程度だと思う。 けれどもここ最近、映画のことが気になるようになっていた。理由はよく分からないけれど、もっと知りたいと思った。「映画の何がいいのだろう?」「どんな俳優が居て、どんな演技をするのだろう?」「映画の当たり外れとはどう定義すればよいのだろう?」「映画における物語の構成はどんなパターンが有るのだろう?」「映画をよく見る人の視点で映画を見るとはどういうことなのだろう?」だとか様々な疑問を持っていた。 そんな理由で、無理やり映画をマイブームだと思い込むようにして、7月中頃から積極的に映画を見ていた。Twitterのつぶやき

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    s06216to 2015/10/26
    すごい。
  • 僕たちはいつも情報に騙されている - 話半分で聞いてください

    客の目の前で調理する鉄板焼が名物のレストランで、事をし始めようという時だった。彼は言った。 「ただお肉をお皿の上にのせて出されるだけでも十分美味しいのに、目の前で調理するだとか、なんでこういう演出をすると、みんな喜んでさ、美味しい美味しいってなるんだろうね」「それで?」「これからこのステーキを塩でべようとしてるけど、旨味の数値的には醤油とか、もっと言うと、焼肉のたれをかけた方が上がるよね。そうすると、美味しさを感じる感覚としても旨味と油と甘みのバランスが良くなる。だから醤油とか焼肉のタレでべた方が当は美味しいんだよ。なのに店は塩で出すし、最近はみんな好んで塩でべる。なぜってカッコ悪いからだよね。流行りじゃないとか、タレでべるのは知的じゃないとか。まあ、別に塩だからと言ってまずくはないし、全然美味しいんだけどさ」「まあね、でも塩でべた方がいい時もあるよ。1つの料理だけじゃなくて

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    s06216to 2015/10/17
    大変そう・・。美味しかったらただ美味しい、って言う人が好き。薀蓄後でも楽しめるし。
  • 水辺の景色には救いがある - 話半分で聞いてください

    2015-10-03 水辺の景色には救いがある 海沿いや川沿いが好きで、よく散歩しに行くし、近くに住んだりもする。別に釣りやサーフィンといった趣味があるわけではないし、海や川へ行ってこれといってすることもない。でもなんとなく、良いと感じている。 なんで好きなんだろうと疑問に思っていたが、お気に入りの、真っ直ぐと東京湾へ繋がる太い隅田川のへりへ行き、そこへ掛かる橋の真ん中から、晴れた広い空を見上げて気が付いた。この抜けのある水辺特有の景色に、いつも救われているからだと。 都市には、建物や人が密集している。空はビルで、土地は人で埋め尽くされている。電車やエレベーターに乗ればギュウギュウだし、店や会社では手を伸ばせば届く距離に必ず誰かがいる。そんな街の中にいると、街や集団のパーツになっている感覚がする。社会の中の一人であるという強い自意識に、心が埋め尽くされる。 抜けのある景色は、そんな気分を開

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    s06216to 2015/10/03
    なぜだかわからないけれど、川はすごく好き。
  • この辺りも変わってしまった - 話半分で聞いてください

    タクシーに乗ると、運転手に大体話しかけられる。私は彼らに話しかけやすい見た目でもしているのだろうか。 そしてどの運転手も、どこのどんな道を通っていても決まって「この辺りも変わってしまいましたねえ」としみじみ言う。東京のタクシーの運転手というのは、感傷的な人ばかりなのかもしれない。 彼らに話しかけられるのは別に嫌ではない。むしろ、変わりゆくこの街を知っているのは、この道に慣れているということを裏打ちしているのだから、客としてそれを聞いて安心したりもしている。 私はそんな運転手の問いかけに、一旦そうですねと同意しつつも、「でも、東京は昔からそういうところです。変わり続けるのが東京ですから」といつも返している。生まれ育った街が変わりゆくことに私やこの街はパッシブであるし、東京のそういうところが好きなのである。 しかしながら、それを聞いた殆どの運転手は「確かにそうですね」と唸った後で黙り込むので、

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    s06216to 2015/10/01
  • 誰かに教えて貰った知恵や習慣を生活に取り入れるのは、良いエッセイを読んだ後の人生に似ている - 話半分で聞いてください

    誰かに教えて貰った知恵や習慣を生活に取り入れるのは、良いエッセイを読んだ後の人生に似ている。誰かの感受性とともに、生きている感じがする。 例えば、家で飲むレモンサワー。友人の家に遊びに行ったら、缶入りのレモンサワーをわざわざ「うすはり」のグラスへロックアイスを入れたものに注いで、マドラーで1度かき混ぜてから出してくれた。 飲んでみると、口当たりが良く、炭酸や甘味料の味が和らいで、そのままよりも断然美味しい。びっくりした。焼酎と炭酸で一から作らないでも、そのひと手間で、十分美味しいものが飲める。以来、自宅で冷たい飲み物を飲む時は、そうやって飲んでいる。 ほかには、切り花を買ったら枯れだす前にドライフラワーを作り始めるのも、人に貰った習慣だ。花を花瓶から取り出して、茎の下の方を麻紐でくくり、風通しのいい場所に吊るして乾燥させる。エアコンの風が当たる箇所におくと良いと聞いて、そうしている。 買っ

    誰かに教えて貰った知恵や習慣を生活に取り入れるのは、良いエッセイを読んだ後の人生に似ている - 話半分で聞いてください
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    s06216to 2015/07/20
  • ラジオ体操の歌 - 話半分で聞いてください

    2015-04-25 ラジオ体操の歌 目が覚めると、午前6時22分だった。部屋に差し込む陽の眩しさに起こされたのだ。こうやって、瞼を閉じていても感じられる光の力で起床するのが好きで、夜眠る時はレースのカーテンだけを閉めるようにしている。それが理由で、住む家は必ず朝日が差す部屋を選んでいる。 私は、このレースのカーテン越しに伝わる朝の気配に、昔からずっと救われている。 例えば、大変な仕事をやりこなさなければならない期間の中程で「疲れてしまったなあ」と思っても、執拗な暴力と罵倒をし続ける人間と顔をあわせる毎日に、「もう全てが嫌になってしまった」と疲れ果てても、誰とどんな酷い夜を過ごそうとも、朝の光が、昨日までの出来事を癒してくれた。そして、私を包み込む強い光はその力で、なんとか今日という日を生き抜くことが出来るよう、気持ちを導いてくれてきた。 ところで、私の住む町では、夏になると毎朝公園でお年

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    s06216to 2015/04/26
  • 八重洲・おかめの「茶飯おでん」 - 話半分で聞いてください

    料理が旨くて雰囲気もある飲店の話は、多くの人が欲しがる情報だ。一方で、特別美味しくもないし、話題になるような看板メニューもない普通の店の話に、興味のある人は殆どいないだろう。 けれども私は、そういう店の話をしたり聞いたりするのが結構好きだ。なぜなら、まだ描かれていない小説が、そこにはあるような気がするからだ。どんな内容でも、お店のことを話すと、訪れた時の記憶が蘇り、そこに宿る物語を再現できる。 今回のはてなブログのお題は、「思い出のレストラン」。どんな店のどんなエピソードを書こうか悩んだのだが、これまであまりシェアする必要のなかった、おそらくまだ誰にも話したことのない話をしようと思う。 テレビでも話題になったアレが旨かっただとか、店にはこんなに伝統があるだとか、ここが凄いだとかそういう話はやめにする。分かりやすい価値の指標は設けない。大切な思い出に、他の誰かの評価を求めるのはナンセンスだ

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    s06216to 2015/03/17
    行ってみたくなる文。
  • 込められた祈り - 話半分で聞いてください

    2015-03-05 込められた祈り 哀しいことがあった。いやあ、大したことはない。けれども、やるせなさは募る。そんな気持ちのやり場を求めて、子供の頃から通っている神社へ行った。 祈っても仕方がないなんてこと、分かってはいる。遠い空を眺めながら境内を進み、拝殿で手を合わせる。その帰り道、神仏は尊れど、然れど及ばずーー。どうしても、そう呟かずにはいられなかった。 人はなぜ神に祈るのか。願いを叶えたいだとか、辛いことから逃れたいだとか、すがる思いでいるのだろうか。そうだとしたら、お門違いも甚だしい。神は祈るものではあるが、願うものではない。 拝んだところで、仕事は成功しないし、死んだ人は帰ってこない。病気は治らないし、過酷な環境も変わらない。神は尊いけれども、己の未来を変化させられるのは、自分自身しかいない。それが現実というものだ。 偶然にも、約400年前のこと。宮武蔵が大事な戦の前だからと

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    s06216to 2015/03/06
  • いい人は、いい本を知っている - 話半分で聞いてください

    「この人はいい人だ」と思ったら、必ず好きなについて聞くことにしている。 人はを読む時、必ず孤独になる。なぜなら、孤独になると他の誰の声でもない、そこにあるテキストの音に耳をすますことができる。耳をすますには、静かでなければならない。誰かと喋りながら、他の何かをしながらを読むことはできないし、他人に抱かれる印象を気にしながら、物語に想いを馳せることなどできない。それゆえを読むときは、進んで孤独になって、雑音を遮断しなければならない。 そういう静寂の中で過ごせる人を、私はいい人だと思うし、信用している。自分だけの感覚を尊重できる人が、私は好きだ。だから、いい人だと思ったら、彼らが1番孤独になれるであろう、好きなについて聞く。 いい人に「いい」と言われたは、必ず文庫で購入して、読むようにしている。彼らがなぞった道をゆっくりと辿るようにして、そっとページをめくることで、彼らの内面、

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    s06216to 2014/12/12
  • 空想と現実とを繋ぐ乗り物と、「RAPID COMMUTER UNDERGROUND」 - 話半分で聞いてください

    乗り物に乗ると、どこかへ行ってしまいそうな気分になる。いや、乗り物に乗るんだから、どこかへ辿り着くのは当たり前なのだけれども、そういうことではない。例えば、東京から新幹線に乗ったんだから、東北だとか関西だとかに到着する、といった単純な話ではない。 どこか。最もらしい言い方をするなら、おそらく「ここではないどこか」である。また、予め断りを入れておくと、これはフィクションであり、たぶん殆どの人にとって理解できない話をする。 幼い頃、遠くを見つめるのが好きだった。小学校の屋上から見る空や、山間にある深い谷底なんかの景色を好んで眺めていた。何時間でも、視線を注ぐことができた。そこに何かががあるからというわけではなく、むしろ何もないのが良かった。物理的に移動はしていないけれども、「ここではないどこか」へ行っているような感覚になった。 ここではないどこか。そこは、他の誰にもに邪魔されない、自分の考えて

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    s06216to 2014/11/25
    RAPID COMMUTER UNDERGROUND気になる。
  • 新幹線で飲む酒 - 話半分で聞いてください

    大人になった今や、旅の楽しみといえば観光よりなにより、酒である。旅先で飲む酒は無論格別だが、移動の新幹線で飲む酒というのもまた良いものである。特段旨いものを口にできるからというわけではなく、限られた時間でそこでしか飲めない酒をやれる、というのが良い。べ物や酒の匂いを他の乗客に振りまいてしまうのは忍びないけれども、旅人にだけ犯すことを許された罪だと思い、気にしないようにしている。 子供の頃、家族旅行で新幹線に乗る際は、いつも個室の席を使っていた。「うるさく騒ぎ立てる幼い子供の自分が、周りの迷惑になるから個室を抑えている」と親には言われていた。そのせいか、隣の車両のズラッと縦横整列された席に座る大人たちに憧れた。自分には入ることを許されない場所に座っていたからだ。私はデッキからその車両の中をよく眺めていたのだが、一人で静かに酒を飲みながら駅弁をべる人に特に惹かれた。独特の世界観を持っている

    新幹線で飲む酒 - 話半分で聞いてください
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    s06216to 2014/11/04
    わかる。そしてまさにいま鎌倉方面のグリーン車の中で弁当&スーパドライ。最高。
  • 2階 - 話半分で聞いてください

    思えば2階にしか住んだことがない。一人で住んでいる今も、家族と暮らしていた時も、マンションの2階だった。2階よりも高い場所で暮らしたり、過ごした記憶がない。 高層ビルが乱立するこのご時世に、なんだか貧乏くさいエピソードだなと自分では思っていたが、1度だけ、それについて褒められたことがある。ある街へ引っ越してすぐ、近くの銭湯へ行った時のことだった。 そこそこに身体を洗って湯船に浸かると、隣にいたおばあさんが話しかけてきた。「どこから来たの」と質問されたので、「東京の東側を点々としている」と言うと、「住んでいるのは、タワーマンション?」と聞かれた。「いや、長屋を改装したような、小さなマンションの2階です。恥ずかしいことに私、2階以上の場所には住んだことがないんですよ」と私が答えると、彼女は嬉しそうな顔をした。そして、「昔は神様よりも高い位置に人は住んじゃいけないなんて言われてね。最近じゃこーん

    s06216to
    s06216to 2014/10/14
    良い文章だなあ
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