福島第1原発事故による風評被害で苦しむ福島県会津若松市を元気づけようと、横須賀市内の合唱団のメンバー約90人がこのほど、現地でコンサートを開いた。会津若松市は同原発がある大熊町の住民が避難している地域。会場の同市文化センターには市民や避難者ら約200人が集い、歌と踊りを楽しんだ。 両市は2005年に友好都市提携を締結。その縁で過去にも会津若松でコンサートを行った経験がある横須賀市合唱団体連絡協議会の山田茂雄会長のもとに4月中旬、会津若松の民謡グループ会長から一本の電話があった。「風評被害で産業や観光が停滞している会津若松を、合唱を通して激励してほしい」。協力者を募ったところ、瞬く間にメンバーが集まった。 「AIZU おもいやり YOKOSUKA」とプリントされたそろいのTシャツを身に着けたメンバーたちは、両市の市歌や横須賀市制75年を記念して作られた組曲「横須賀」を合唱。会津女声合唱団