絶対に感動する、涙する、泣ける、号泣する、そのようにおすすめされる映画がある。そう言われて観ると「それほどでもないな」という感想になる。鑑賞前に期待値を上げて臨む作品は、たいていがっかりするものだ。 というわけで、10人中9人くらいが感動する5作品を、さりげなく紹介する。 1.いまを生きる(1989/米) 全寮制の厳格な名門校に赴任してきた、熱血新米教師と生徒たちの心温まる交流を描いた青春ドラマ作品。 監督:ピーター・ウィアー 出演:ロビン・ウィリアムズ、ロバート・ショーン・レナード、イーサン・ホーク 机の上に立ってもいい 新任教師は、いきなり机の上に立てと言う。困惑する生徒たち。しかし、机の上に立つことで、平凡な日常がひっくり返る。 この映画を観るまでは、ナンセンスだと思っていた。机が壊れる危険性、周囲に対する迷惑、マナーの問題、非常識な行為だと思っていた。小さい頃からそう教えられてきた