「愛される変人はぎりぎり許される」と話すタレントの越前屋俵太さん(右)と酒井敏教授=京都市左京区の京都大で2019年3月28日午後4時49分、菅沼舞撮影 自由な学風で知られる京都大で、一風変わった個性的な研究者や学生を「変人」として紹介する講座が2年前から続き人気を呼んでいる。中心となる教員らが、講義の内容をまとめ、今月17日に「京大変人講座」(三笠書房、1728円)を出版する。 講座を企画したのは、大学院人間・環境学研究科の酒井敏教授(地球物理学)。「本人は自分の事を変人と思わず、いたって真面目。でも、周囲から見るとちょっと変。生物の進化と同じで、微妙な変化の積み重ねが、ぶっ飛んだ進化につながる。そうした『ちょっと変』はとても重要」。「変人」に着目する意義をこう語る。 近年は学内でもコンプライアンス(法令順守)が厳しくなり、大学の法人化により、合理化が進行。酒井さんは「『ちょっと変』が許