今年8月、台北市内で開催された第12回漫画博覧会。日本のアニメなどが主要コンテンツとなった同博覧会には6日間で50万人以上が訪れた(吉村剛史撮影)(写真:産経新聞) 【トレンド現象学】 日本の漫画やアニメ作品は、海外の若者が日本に興味を持つきっかけになるソフトパワーだ。日本文化とも縁の深い台湾で、中部の有名私大、東海大学(台中市)が9月から、日本のサブカルチャーなどをテーマに「御宅(オタク)学」講座を開講したところ、学生が殺到。反響に驚いた大学当局は、日本はもちろん、やはり漫画やゲームが大学で講義されている韓国との「学術交流などにつなげたい」と構想を広げている。 台湾初の同講座を教養課程の中で開講したのは、物理学教授で、学術上は日本語や日本文化とは無縁だった施奇廷氏(43)。 毎週水曜日午前、3時間の講義が行われる階段教室は、受講学生約100人と、興味を持つ聴講者で満員で、「日本アニ