愛知県一宮市の交差点で、小学4年の則竹敬太君(当時9)がスマートフォンゲーム「ポケモンGO」をしながら運転していた男のトラックにはねられて死亡した事故から26日で1年が経つ。ゲームのシステムは変更され、「ながらスマホ」運転への罰則強化を求める声も集まった。だが、同様の死亡事故は今も全国で相次いでいる。 「ついつい手でスマホをもって自転車に乗っていませんか。私は、ながらスマホは殺人だと思う。過失ではない」 県立大府高校(同県大府市)で今月13日にあった講演会で、敬太君の父・崇智(たかとし)さん(47)が高校生に訴えた。左手を母親に、右手を崇智さんに握られ、家族に囲まれて息を引き取った病院での最期の様子を語ると、生徒がすすり泣く声が体育館に響いた。 生徒に見せたのは敬太君が小…