インフルエンザと新型コロナの感染者数が増加し続けています。定点医療機関あたりの感染者数が1人を超えるとインフルエンザは流行期とされるため、これまで定義上のダブル流行は存在していたのですが、今回ほど本格的にダブル流行するのはコロナ禍以来初めてのことです。医療現場では、再び「肺炎」を発症する方が増えています。 現場はほぼ「警報」レベル現在、新型コロナの変異ウイルス「JN.1」が猛威を振るっていますが、インフルエンザも流行がおさまらないままリバウンドが始まりました。実質的にダブル流行の状態となっています。 定点医療機関あたりの感染者数は、新型コロナ16.15人、インフルエンザ22.62人とかなりの数にのぼっています(図1)。 図1.定点医療機関あたりのインフルエンザ・新型コロナの感染者数(参考資料1、2より筆者作成) 定点医療機関というのは、全国の代表的な約5,000の内科・小児科の医療機関のこ